ある休日の午後、都内の某所にある発展場へ。
入口で1500円を払い、ロッカールームで服を脱ぐというシステムは勉強していたけど、暗い店内に足を踏み入れるとき、胸は期待とか緊張でドキドキでした。
ボクサー一丁で店内を歩き回る人たちが皆ゲイなんだなと思うと、なんだか不思議な気持ちにさえなったんです。
だけど、暗闇に慣れてきた目でよく見ると、中にいるのは本当に今風の若いイケメンばかり。
「すごい場所なんだなあ。こんな人たちとセックスできるんだ」と、テンションはすぐに上がっていきました。
誘い方がわからないので、何人かが寝そべっているミックスルームで自分も横になってみることに。
しばらくして、誰かが俺の横にかがんで、体を触ってきました。
ギャル男風の髪型にスリムな体型。暗くて顔ははっきりわからないけど、整ったイケメンなのは判別できました。ラッキーと思い、その彼の誘いにのり、個室に移りました。
鍵をしめた、キスしようと向かいあった瞬間のことです。
「あれ、おまえ…。え?」
相手が急に慌てたような声を出しました。ぐいと近づいて、俺の顔を覗きます。
個室のそばには小さな照明があったので、ミックスルームよりははっきり相手の姿が確認できます。
その相手の顔を見たとき、俺も驚いて「あっ」と声を立ててしまいました。
なんと、高校で同じクラスにいるKだったんです。