けんととの関係はそれで終わるはずやった。
なんせ僕は3回生、けんとは1回生。私立大学によくあるキャンパス別れる大学で普通に生活している分には出会うことなんてない。そして、けんとのことはイケメンやと思ってたいたものの、そこまで好きになっていたわけではなかった。
しかし、1ヶ月くらいしかある日突然、けんとからメール来た。急に暇になったんで、遊びませんか?
えぇ?僕と?なんで?
なんでもみんなに電話したものの、誰にも繋がらずって理由らしく。言うて人見知りやし、僕が仲良くしてきたタイプと違う。まして、2人でなんかで会ったら、何したらいいかわからん。
けど一応会うことになって、何をしたんかよく覚えてないけど、とりあえずかに食べ行った。そして、次の日こっちで用事あるから泊めて欲しいって言う。
絶好のチャンス?いや酔ってへんし、なんもできひんよなって思いつつ、家にあげた。
僕はてっきり別のふとんで寝るものだと思い、ふとんをひこうとしたら、めんどくさいし、いっしょに寝ましょうと言う。
いいけど、せまくない?
いや別に俺隅でいいんで。男女じゃないんやからいいでしょ?
(あなたはいいかもしれんけど、こっちは緊張するし、男が好きやから)
まぁいいか。
と言っていっしょになることになる。
おとなしく寝るわけもなく、ちょっかいを出してみる。
てかけんとくんおっぱいあるよな?
おっぱいじゃないです。筋肉です。
いや谷間できてるやん。揉んでいい?
変態ですね。女子やったらセクハラですよ。
けんとくん女子ちゃうやん。なんも気持ち良さそうやし。
いいですけど、ちょっとですよ。
おっぱい揉む。
ヤバい!気持ちいい。男のおっぱいいいわ。
いや揉みすぎですから。
だって気持ちいいんやもん。
このとき、僕の身体は激しく反応してた。
けど、ふとんの中やし、気づかれることはなかった。その後、けんとが寝たあと、べったりくっついて寝た。腕を抱きしめて。
けんとからはなんとも言えないいいにおいがしていたし、男の子のにおいがしていた。
ぼくのこころには小さな変化の兆しがあった。ただのイケメンって思ってるけんとに対して恋心を抱いてるんじゃないだろうか。
そして数週間後。この気持ちを隠すことができなくなってしまった。