そんな まさとが なお更 愛しく思われ 思わずキスをして しまった。まさと
が 少し冷静に なってきたので このまま続けると いつものように なってし
まうと思い「今日は どこかに 行こう」と 家から 出るように 仕向けた。ま
さとは「ゆっくり していたい」と言ったが 俺は 強引に 外に出ることを 言
い張った。まさとは 渋々 俺の提案に 従ってきたので 衣服を着させ 身なり
を整えさせてた。外に連れ出したは 良かったが 何の当てもなく 結局 前と同
じ 繁華街へ行く事しか 頭が廻らなかった。最初から ゲーセンに行き ゲーム
を 楽しんだ。後は「まさとの 自由にして良いよ」と言ったら「帰りたい!」と
まだ 朝のしこりが 残っている様子だった。俺は「両親は今日 家にいるの?」
というと「いる!!」と 言うことなので「きょうは この辺で 帰ろう!」といっ
て 切り上げようとした。 まさとは 俺が 今日は これ以上 もなにもしなく
て まさとの家に 帰そうと 思っている事には 気が付かず「賛成ッ!!」といっ
た。バスに乗ってるときも 機嫌が良く 俺に いろいろ話しかけてきた。
俺は なんか良い口実が ないかと考えた。まさとに 分かってもらえる口実を
「う〜」と考えていて まさとの話は 頭に入らなかった。
「バス停に着いたよ」と言われ われに返った「そうだ 大事な仕事が あったの
を 忘れていた」と嘘を言って まさとに 言い訳をしつつ バス停で 別れた。
まさとは 口を尖らしていたが「ごめん! ごめん!」と言って その場を しのい
だ。俺は まさとが 家のほうに 歩いていくのを 見届け 近くの喫茶店に し
け込んだ。30分程して 部屋に 戻るとなんか ダルクて寝込んでしまった。
目が覚めると まさとが 俺の起きるのを待って 横に座っていた。
何時間か 経っていて まさとに「いつ来たのか」と聞いたら「今 来たばっか
し」という応えに 安堵し「両親は 家?」と聞くと「二人で買い物に行ったよ
寂しいかったから ○○さん(俺)が 帰ってきているかと 尋ねてきた」と言わ
れた。すまない気持ちと可愛い言葉に まさとを引き寄せ 軽いキスをした。
まさとは「今日 ○○さんといっしょに お風呂にいきたい!!」と言ってきて「父
さんが 入る前に 風呂に行こう 今まら いないから もう 行こう!!」と俺の
腕を引っ張った。俺は「まさとの言うよう仕度をするから まさとも 家に帰って
用意しな!!」と言って「俺は まさとの家の近くで 待ってるから」と先に 帰ら
せた。もう空は薄っすらと暮れていた。まさとは 可愛い俺のボーイフレンドだと
つくづくそう思えた。