入学式が終わり、新入生は教室へ向かった。
馴れない中学という環境に皆緊張していたが、
地元の小学校から上がってくる皆と違って
僕はこの中で一番緊張していたのではないかと思う。
担任「新入生の皆さん、入学おめでとう!今日から晴れて中学生になったわけですが、これからの中学校3年間は長いようであっという間です。〜略〜」
という挨拶の後、担任の先生は皆を笑わせるような事を言って場が和み、皆の緊張もやや解れた。
それからと言うもの、校内をオリエンテーションしたり
教科書が配られたりしていくうちに僕の緊張は緩んだ。
しかし、ふと周りを見渡すと仲間同士でお喋りをするクラスメイトだらけになっていた。僕は仲間を作るタイミングを失ってしまったようにその時思った。
同じ小学校同士だから話易いだろうが…。
僕は「ここで動かなきゃ」と思い、ウマが合いそうなグループに歩み寄って
話しかけた。「ねぇ、仲間に入れてー」
すぐAが返してきた「おお!どこ小出身?オレK小からで、ここは皆K小だよ」
「僕は遠くから引っ越してきたからこの辺の小学校じゃないんだー。知ってる人一人もいなくてね。」
A「そうなんだ!でもオレらもL小の人に話しかけにくいよな。君はすごい!」
B「ねえねえ、ところで〜(ゲームの話)」
…と言うように僕はこのグループに入って、友達を作ることができた。
Aはやんちゃで当時僕より背の低い坊主だった。
Bは今で言うオバカキャラで時々ボケてAの助けで皆を笑わすムードメーカー。
他にCとDがいて Cは全然しゃべらなくてクールで優等生な第一印象。
Dは背が高くて眼鏡の優しい感じ。
僕はこれから始まる学校生活に胸を膨らませていた。秋までは。
(なかなかそういう内容にならなくてすみません)