それ以来、自分は気楽におちんちんを触ったりできる弟が気になって仕方がなかった。
その理由は二つあるのだと思う。ひとつは、弟が気楽に他人を集めて他人のおちんちんを触ったりできる環境を作れるという意味でうらやましいという点である。もうひとつは、自分にとっては弟は自分の家族であり自分の言うことを聞く存在であり、いつでも気楽に弟を呼んでそのおちんちんを触ることができる相手だという点である。
今となっては、高校生になった弟は同級生を集めて小学生時代のように「まりもっこり」をネタにして集客することはできないだろうから、前者はなかなか叶わない話だろう。後者についても、高校生になってしまい女を部屋に連れて来て本格的な行為をする年になっているのだから、叶わないように思っている。
しかし、当時は違った。中学生の自分は、弟が性のしくみをいまいち理解していないのをいいことに、小学生は利用できる存在なのだと喜んだ。
その喜びを実現するべく、「まりもっこりごっこ」から数日後に弟と銭湯に行くことにした。
自分の頭にはおちんちんを触ることしかなかった。見るだけじゃなくて、他人のおちんちんを触りたい。しかし、自分自身は中学生でありエロいことの意味は十分すぎるほど理解しているので、少しでも自然な形を取りたかった。それが、自分のお金で弟の分も出して、銭湯に行って弟の体を触らせてもらうことだった。
脱衣所で弟のぶら下がった包茎を見る前から自分は半立ちの状態で、腰に巻いたタオルを不自然に持ち上げたまま洗い場に向かう。すぐにシャワーから適温の湯を出し、弟を立たせて体を洗った。
弟はきょとんとした目をして、妙にやさしい兄ちゃんに無心で体を洗われている。これが井上くんの亀頭をグニュグニュと揉み、先走りの糸を引かせながら、最後には井上くんを射精させるまでのエロい一連の行為を成し遂げるヤツの顔には見えない。
幸いなことに、その夏休みの日は夕方からの客も少なく洗い場は自分と弟だけが利用している状態だったので、人目を気にせずに弟の体を触ることができる。
腕や背中やどうでもいい部分を洗う時間がわざとらしい位に経過しているように感じた。足を洗っているときもプルンプルンと視界の上で揺れる包茎を気にしつつも、直視できないというのは、罪悪感があるからだろうか。
自分は、おちんちんは最後に残した。おいしいものは最後に食べるという主義である。
ようやく弟の包茎を直視した。ボディソープを手で泡立てた手で包茎を包み込む。両手でしっかりと根元から先に向けて泡を付ける。4センチくらいの包茎は全く変化せず、ただただ洗われていくだけである。自分が触りたかったのは確かにおちんちんではあるが、どうせなら勃起させたい。残念に思った。興奮しているのは自分だけである。
同じ事を続けていてもラチが明かないので、一度お湯で洗い流すことにした。背中や腕や足を流し、おちんちんに左手でシャワーをかけながら、右手でおちんちんを触らせてもらう。
その時、初めて自分の手で弟が勃起し始めた。シャワーを包茎の先に当てると弟のおちんちんはピクピクと動く。ぶら下がっていた4センチの包茎は、30秒くらいで7センチくらいの勃起になった。包んでいる肌色の皮。硬くなった棒のような中身。先の皮の口からほんの少しピンク色の中身が見えている。
これが自分が触りたかったおちんちんだ。そのおちんちんは弟のものであり、いつでも触れるという環境の素晴らしさを実感すると共に、その勃起したおちんちんに興奮している中学生の自分がいる。
そそり立っている弟のおちんちんを前から握ると、弟の心臓の鼓動に合わせてピクピクと脈動していて、握った部分の皮が少しずれて先から見えるピンクの中身の範囲が広がる。本当にエロい。
自分は本格的に勃起してしまった。気付かないうちに、腰に巻いたタオルは自分の勃起によって持ち上げられ、完全にめくれあがっている。弟の足に自分のチンチンの先が当たっている。
弟は「兄ちゃんももっこりだね。」とニヤニヤしながら言ってきた。「まりもっこりごっこ」をしているメンバーと同じように思っているようだ。弟は、弟自身より大きい中学生のおちんちんを握ろうとした。
そのとき、ガラガラと音が鳴り邪魔者が入ってきたのが分かった。