バナナのように左曲がりをした弟のペニスを見ながら、自分はシコシコと皮をむいたり戻したりして絶好のオナニーを楽しむ。
その内、弟はどこで手に入れたかゴムを着け、そそくさと女を横にして、腰を動かし始めた。それまで弟は口をつぐんでいたが、初めて弟の声を聞くことができた。弟の声は、感じる息の声ではなかった。ゲイビデオで外人の男があげる荒々しい野郎声でもない。
「うはぁぁぁぁぁ、気持ちいいよ。んーーーー、あんっ。」そういって、性的な気持ちよさを感じようと一生懸命に体を動かし、その気持ちよさに耐えられずにあげる高校生の声変わりしたばかりの声だった。
よほど感じているのだろう。腰を動かすというよりも、ペニスの粘膜が少しずつ擦れるように恐る恐るねじ込んだり引き出したりしている様子だ。一度ペニスを奥に動かすと、しばらく動けないで腰をガクガクさせて、弟はペニスの根元を握ってぎこちなく引いている。それをゆっくりと繰り返しているだけだ。
弟は荒々しいことをせずに、快感に耐えながら腰というよりもペニスを動かしている。そう思うと、妙に弟がかわいく思えた。顔は見えないが、弟の目はうつろで、口は半開きで、ひたすらムケたばかりのペニスに全神経を集中させているのだろう。
その時だった。弟は突如として、これまでにない腰の動きを見せた。骨ばった尻の肉を硬直させて、力強く前傾姿勢になる。腰を小刻みにガクガクさせ、男のくせに女のような声で「あーーーーーんっ、気持ちいいーーーー。」と声をあげた。肌色をした金玉がキュウっと吊り上っている。
弟がイっている。可愛い弟は、わずか1、2分でイッてしまったのだ。
弟は女から体を離し、まだイって間もないペニスからゴムを外した。
見えた。生々しい弟のペニス。ペニスはコンドームの中に射精された精液まみれになっている。いやらしいことに、精液は泡立っていて、それを赤黒いペニスの先から根元まで、ドローっと垂れ流れて金玉からヒザに糸を引かせている。
自分は、それを見た瞬間、必死にチンポをシコシコと動かした。可愛い弟がわずかな時間しか快感に耐えられずに射精した。高校生が射精した精液が、目の前でドロドロと流れ、いやらしい匂いを放っている。
そう思った瞬間、自分は右手を自分のチンポを絞るように握り、左手にチンポの先の穴から熱い汁をドクッドクッと受け止めた。可愛い弟の姿を見ながらするオナニーは最高に気持ちよく、いつもより汁が濃い気がした。必死に息を殺してイった。