結局それから卒業まで、数回しょうじとはした。
やる時は大体野球部の部室だった。
やった後はあまりしゃべらず、むしろおれがしょうじに抱かれたままうたた寝するくらいだった。
そういう時はいつも「もう帰ろう。」としょうじに起こされていた。
毎回ほとんど同じ流れだったのに、おれたちは飽きなかった。
終わりが見えていたからかな。デートらしいデートはしなかった。
しょうじは部活が毎日あったし、住んでいる所は離れていたし。
だが、それで十分だった。
金と時間がないからこそ、お互いの気持ちを大事にしていたし、特にそれを口に出すこともなかった。
卒業して、一度だけ体育祭に足を運んだことがある。しょうじにも会った。
お互い少し照れくさく、でももう二人とも違う環境で違う方向に進んでいることを感じた。
今付き合うことになっても、多分上手くいかない。
しょうじは部活。おれも新しい学校での生活。
無理して付き合って、関係が壊れるのが怖かった。
おれは高校で気の合う男子の友達が数人できた。
しょうじがいなかったら、できなかったと思う。
今も連絡は取ってないけど、取らないのが良いかなと思う。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。
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