この春から四年生になった僕は就職活動真っ只中
今は7月の初め
今年の3月からはじめたんだけど15社ほど受けてすべて内定もらえず今に至る
本当にこんなんで内定もらえるのかな?
就職を支援してくれるキャリアセンターというところに足を運ぶ
求人票を見ていると隣にスーツを着たイケメンがきた
ちょっと目があう
僕はこの人を知っている
2年のときに僕の前らへんで環境問題論受けてた人
いつもオシャレで僕はいつもその人を見ていた
名前はわからないけどイケメンな人ってことだけ知ってた
そのイケメンは中に入った
僕はどうしようか迷ったが,続いて中に入ってみた
どうやら面接練習をするらしい
僕は近くの本を読むふりをして彼を見ていた
面接練習の教室に入った
耳をすました
「○○大学から参りました。遠藤高広です」
遠藤君っていうのか。
今まで知りたかった名前が聞けた
わぁ〜〜
ワクワクしながら僕は耳をすましていた
でも周りがザワザワして聞こえずに結局彼は出てきた
なんかキャリアセンターの人と話してる
僕はすぐに本を置き,ここを出ようとした
ドン!!
「いてぇ!」
急ぎすぎて自動ドアがあかないのも見ずにぶつかった
あまりの痛さに泣きそうになった
「大丈夫?」
キャリアセンターの人たちが驚いて僕に声をかけてきた
みんな心配そうに見ている
穴があったら入りたい
初めてそんなこと思った
急いで僕は出た
バスまで急いだ
そのとき定期入れがないことに気づいた
帰ろうとしたとき
あのイケメンの遠藤君がいた
「あの!これ,定期落としてましたよ」
「あ・・・すいません!!ありがとうございます」
「さっきの大丈夫ですか?血出てますよ。おでこ」
「だ,大丈夫です」
僕は緊張と恥ずかしくて声が裏返る
「じゃあ」
遠藤君は帰る
僕も・・・
同じバスだった
え?
今まで同じバスだったのに気づかなかった
なんか気まずい雰囲気
「バス一緒なんですね」
彼から話しかけてくれた
「はい・・」
バクバク心臓がなってる
あの憧れのイケメンと話してる
「4年ですよね?」
「はい。えっと遠藤君って同じ環境問題とってませんでしたか?」
「なんで知ってるんですか?俺の名前」
「いや・・・えっと・・・なんか噂で」
「は?噂?ハハハ」
舞い上がりすぎてバカなこと言った
「僕は,井上けんじって言います。」
「よろしく。同じバスだもんね。知ってた?」
「いや・・・知らなかった」
「俺知ってたよ。」
マジ?僕が気づいてないだけで彼が知ってたなんて!!超嬉しい
僕は緊張して彼と話してるとき天に昇っているような感じがした