向こうはおれの方を見ないので、おれから話しかけてみる。
「しょうじ、男好きなん?」しょうじがおれに視線を戻す。
「わかんない。でもずっとけんのこと抱き締めたかった。今ちょい止まんなかった。こんなこと言って、ごめん。」
「いや、別に良いよ。ってかおれもそういう気あるし。」
「え、マジ!?うそっ。けんもなの?でもなんか今抱きしめながら拒絶されてる感じしたけど。」
「あー、多分それは、昔いじめられて男が怖いせいだと思う。男が好きなんだけど、怖い・・・、みたいな感じ。」
「そう・・・なんだ。」
しばらく沈黙。
相変わらず、外は無音だ。
今度はしょうじが口を開く。
「男が怖いって、おれのことも?」
「いや、しょうじは別。さっきしょうじに偶然会った時もめっちゃ嬉しかった。」
「それほんと?」
「うん、おれがこんなに信頼できる男子って多分しょうじだけだよ。」
そう言うと、しょうじはおれをもう一回抱きしめた。
「ごめん、さっきずっと抱き締めたかったって言ったけど、ずっと体に触りたかった。ずっとけんで抜いてた。今もめっちゃ立ってる。」
というとおれのヘソの下にブツを押しつけてくる。
「好きだよ。」
結構、でかい。
「そ・・っか。ありがとう。っておれはしょうじで抜いたことないけどな(笑)」
「じゃ、今日おれで抜く?(笑)」
おれを見降ろすしょうじ。
「なんだよそれ(笑)」
「ごめん、他に誘い方わかんなくて(笑) 嫌?」
「ううん、しょうじで抜く。」
そう言うと、しょうじはおれを野球部の部室へ引っ張って行った。