中学生の時に体験したことを書きます。
おれとしょうじの出会いは最悪なものだったと思う。
中学1年の時、おれはテニス部。しょうじは野球部だった。
出会いは、仮入部期間の時。
仮入部期間、友達の友達〜みたいなつながりで、他のクラスの知らない奴数人と一緒に色んな部活を回っていた。
おれはもうテニス部って決めていたんだけど。
野球もサッカーもバスケもあんま興味がなかった。
しょうじもそんな感じ。頭はすでに坊主だったし、野球部って決めてたようだ。
目はぱっちりの二重で、第一印象は猿みたいな感じ。可愛い猿。あくまでも猿。
一通り回って、教室に戻る。1年生の教室は校庭に面している。
生徒はそこでキャッチボールなどをして遊ぶのが日常的な光景だ。
おれは当時は一応運動部に入ったけど、親が入った方が良いというから入っていた、いわばインドア派。
キャッチボールには参加せず、低い塀のようなとこに座っていた。ちなみに俺メガネ。切れ長の目。らしい。大体いつも短髪。
そこへテニスボールを持ったしょうじが話しかけてくる。最初のコンタクト。
「一人で何してんの?」
「別に。何も。」
「ふーん。なんかお前ってさ、変にかっこつけてね?クールぶってるっていうか。」
「・・・は?」
「自分が思ってるほどお前かっこついてないよ。」
「あ、そう?」
と、こんな感じ。まぁ、頭の悪い中学生同士なんてこんなもん。