部屋で裕也と二人くだらない話をしていて、恋愛話になった。二年のとき裕也には彼女ができて三ヶ月ほどで破局したが、その時のことが気になって聞いてみた。
裕也はそれ以来彼女はいない。なぜ、その彼女とはうまくいかなかったのか俺としてはとても気になるところだった。裕也曰く、その彼女のことを好きになれなかったそうだ。
裕也「だからさ〜 いまだに俺童貞なんだよね〜笑。」
俺「やらなかったんだ〜 とりあえずやっときゃ良かったのに笑」
裕也「最低〜笑 てかさぁけんたの恋愛話とか聞いたことなくね?お前こそどうなんだよ?」
俺のことについてはあまり触れてほしくなかった。裕也のことが好きなこと、裕也に彼女ができて、そのショックから知らないおっさんと会ったこと。
高校三年間裕也と知り合えて、凄く楽しかった。その反面、気持ちを殺し続けてきた。
俺「まぁ 結局誰とも付き合わなかったけどさ、、、 ずっと好きな人はいるよ」
裕也「え?!初耳なんだけど。誰だよ?教えろよ〜?」
俺「う〜ん… いや、今は言えない。裕也も進路のこと黙ってんだろ? だから俺も言わね笑」
裕也「何だよそれ〜 それとは別の話だろ〜」
俺にとっては別々の問題ではなかった。裕也がこれからどうするか俺には大きな問題だった。
俺「そろそろ寝るぞ」
裕也「はぐらかされた笑 おやすみ〜」
俺は色々頭の中を駆け巡ってて寝付けなかった。裕也がなぜ前の彼女のことを好きになれなかったのか、進路のことを話してくれないのか。
色々考えてる間に裕也は寝息を立ててる。俺は裕也の顔をじっと眺めてた。しょっちゅう泊まりに行っていたから、裕也の寝顔は見慣れてる。でもその時は裕也と友達でいるために抑え続けていたものを我慢できなかった。
俺は、裕也にそっと近づき、裕也の髪に触れた。子どもみたいな顔をしてる。そして、唇をそっと触って、キスをしてしまった。
心臓がバクバクしてやめなきゃいけないと思いながらも止められず、はだけた浴衣の中に手を入れた。
裕也が大きく息をした瞬間俺は我に返って、裕也から離れた。
そして、トイレに行って裕也のことを想像してオナニーをした。終わって布団に戻ると、虚しさを感じた。