運転中
彼は出来るだけ、手を繋いでいた
両手でハンドル握った際に
俺は手を引くが 彼が 「手を出して」
と求めてくる
ここまで
優しく(ヤラしく)あやされた事がなかった俺は
とても恥ずかしく、照れ気味だった
車はツインピークスの駐車場に着いた。
駐車場のすぐ先に
サンフランシスコの夜景が見えた。
とても 綺麗であった。
アメリカやヨーロッパの街灯はオレンジ系
日本は 白色系
夜景は オレンジ系の方が 綺麗
俺が 「綺麗」 「来て良かった」 「ありがとう」と
はしゃいで写真を撮っている。
すると ファインダーを覗き込んで ブレない様に
カメラをフェンス部分に固定していると
暫くして 彼が後ろから腕を首に絡ませて
抱きついてきた・・・
今思えば 当然かもしれない シチュエーションですが
俺は とても驚いた
そして彼は 耳を舐めてきた
俺は 驚いて そして 感じて 少しのけぞって彼から離れた
周りに人が気になり 周りを見渡したが
人が少なく 車で来ている人がポツリと数台あるも離れている
彼に手招きされ 手を差し出している 手を出すと
俺の手を引いて また 後ろから首に手を絡ませて
抱きついてきた
180cm前後の彼に 168cmの俺
すっぽりと包み込まれている感じさえした
夜風が肌寒かったので 彼とくっついて心地よかった
「綺麗」 「ありがとう」 と何度か言ったりして
暫く夜景を見ていた・・・
俺は、外国の人の臭いやワキガが 心底苦手であり
でも彼からは、こんなに密着しているのに 深いな臭いはなかった
耳元や首後ろに 彼の顔や時折声が掛かったり、鼻息など
俺は くすぐったい様な 感じる様な そんな感じもした・・・
ツインピークスからの夜景は
オレンジで、とてもキラキラとしていて輝いていた