次の日の僕のOJTの担当は女性の方でした、鳴海なんはどこに居るんだろう…そう思いながら回りを見渡すと、僕と逆の端の方で何人かの机の回りをチェックしながら歩いて居ました
鳴海さんはSV(スーパーバイザー)なんだ…しかも自分と離れた班…だから今まで鳴海さんの存在を僕は気付かなかったんだと思います。
昼休憩になり、僕がコンビニに入ろうとした時に
「木村さ〜ん」と後ろから声をかける人が居ました、鳴海さんでした
「鳴海さん!お疲れ様です」
「昼休憩ですか?良かったら昨日話してた定食屋行きません??」
「はぃっ!行きます!連れてって下さい!」
やった!鳴海さんと昼飯食べれるなんて!!!僕は鳴海さんの横を一緒に定食屋まで歩きました。
「僕は…魚定食下さい」
「自分はから揚げ定食」
そう店員さんに告げた後、鳴海さんが
「木村さん偉いね!若いのにちゃんと魚食べるんだ」
「僕、一人暮らしなんです、だから学食や外でご飯食べる時は魚を食べるようにしてるんです」
「そっか、一人暮らしなんだ…家では自分で作って食べてるの?」
「はぃ、なるべく作るようにしてます、でもご飯だけ炊いて、スーパーの惣菜買ってきたりが多いです…」
「アハハッ、自分も一緒だっ!自分なんて仕事から帰るのがスーパー閉店時間ギリギリだから半額シール付いた惣菜ばかり食べてる(笑)」
「鳴海さんも一人暮らしなんですか?」
「そうだよ、しかも会社から近いんだ…上司から近くに住めって言われてさ」
「良いですね!会社から近いなんて理想的です!」
「いやぁーそれには理由があってね、何かあったらすぐに会社に来る事が出来る訳でしょ?だからなんだよ、余りよくないよ…」
「あ…それは余りよくないです…(笑)」
「木村さんは大学…」
「2年ですっ!鳴海さんは…お幾つなんですか?」
「自分は23だよ」
「え〜〜〜〜っ」
「なにっ!?そのえって?!そんな自分老けてる?!」
「いやぁ…そのぉ…」
「アハハッ…良いんだよ〜スーツ着てるし老けて見えると自分でも思うもん」
「いや、僕と歳が近い事にビックリしたんです、バリバリ仕事してるしSVさんだし…」
「自分は大卒でこの会社に就職してね、お客様と電話でお話している事が楽しくてさ〜そしたら今年からSVになっちゃってて、ホントはOJT担当ぢゃ無いんだけど昨日欠員が出てしまって自分が木村さんのOJTをやる事になったんだ、うちの会社さ男少ないし他に男って言ったら上司になっちゃうんだよね…だから木村さん、もし良かったら自分と仲良くしてください」
「はっはぃ!僕こそ仲良くしてください!宜しくお願いします!!」
やった!鳴海さんとこんなに沢山話せるなんて〜しかも「仲良くしてください」なんて言ってくれた!!
僕はこの日から昼休憩は、ここの定食屋で食べる事に決めましたっ(笑)