一部の方を除き、声援ありがとうございます。
お風呂の終わりを告げる「ホタルの光」を聞きながら会計をする2人。
お互いスッキリしているし、夜も遅いから帰ろうかなぁ・・・と思っていた俺は、
俺「今日は、ありがとうね。また、縁があれば会おうね。」
と言って別れるつもりだった。
大学生「何だか、東京出てきたばっかりだし、まだ友達もいないから、お茶に行こうよ。」
と誘ってきた。うれしい反面、こいつゲイなのか、バイなのか、ノンケなのか分からなくなり、どう接すればいいか不安になった。
俺「まあ、30分くらいならいいよ。」
と言って、俺の車に乗り込んでドライブ&お茶できそうなファミレスを探した。
俺「俺さぁ、30半ばなんだけど、いいの?」
大学生「ぜんぜん、いいですよ。俺の親父は40歳だけど、龍さんは見た目も服装も若いじゃん。」
そうかなぁ?
決して若くは見られないし、年相応だとは思うけど、水泳やっていたせいか分からないけど、肌はきれいと良く言われる。
大学生「それに、胸板かっこいいからさ、俺は華奢で恥ずかしいy。」
俺「そんなことないよ。今どきって感じでカワイイよ。」
車は、街中を抜け10分くらい走った所にロイホがあったので、駐車場へ入り込んだ。
大学生「あのさ、レストランじゃ、話せないし、他の人に聞かれてしまうし、この辺俺の家のそばだから、友達いたらイヤだから、車の中で話そう。」
まあ、初対面の2人がゲイ話をレストランでするのも・・・と、俺も同感だったので、自販機でジュースを買って、車をさらに走らせることにした。
俺「初対面だけど、信じてついてきて怖くないの?」
大学生「ぜんぜん、風呂では他の人に触られたけど、龍さんのがカッコよかったよ。」
俺「おまえ、ゲイではないんだよね?」
大学生「うん、違うと思う。」
俺「でも、勃起したし、おれのも触ったよね。」
大学生「ちょっと気になったんだ。それに、龍さんならいいかなって。」
俺「かわいい奴だな、おまえって」
なんて、くだらない会話がしばらく続いた。
俺「ところで、男とは初めてなの?」
大学生「ハイ、それに彼女いるし。でも、遠距離で大阪にいるんだ。(しばらく沈黙)おれ、男とヤッたら彼女と別れるのかなぁ・・・?」
俺「そんなことないけど、気になるんだったら、もう家帰って休んだほうがいいんじゃない?それに、2度と男に触らせないほうがいいんじゃない。」
大学生「でも、俺さぁ。兄さんが・・・」
俺「普通じゃないことしたから、おかしくなったんだよ。」
大学生「そんなことない、もう一度触ってくれない?」
俺「え!何を?」
俺は、ちょっと意地悪に冷たくあしらうように答えた。
大学生「兄さんは、遊びなの?大勢の人とあんなことするの?」
兄さんって俺のこと?なんか、急に子供っぽく接してきた。
俺「遊びではないし、リスキーなこと気軽にできるわけないじゃん。それに、また会いたいし・・・」
大学生「じゃあ、今夜は俺の家に来る?」
俺「へっ、なんで?ちょっと、お風呂でのぼせたんじゃない?早く帰って休みなさい!!」
大学生「・・・」
なんだコイツ泣きそうになっているぞ。もしかして、何かあったのかなぁ?
俺「どうしたの?なんか辛いことでもあったのか?」
大学生「俺、高校時代バスケしてたんだけど、ケガで引退してマネージャーやってたんだ。でも、先輩やOBにいじめられてね。東京に来てからも友達できなし、回りの奴も冷たいし、優しく話してくれる人いないんだぁ。それに、両親も姉貴には優しいけど、俺は厄介者みたいで、東京行ってくれてよかった・・・みたいな感じなんだ。」
そうか、愛に飢えているのか?平常心になるように説得するしかない!!と、俺は感じた。
俺「なら、今日は、とにかく一人で家で休むことが一番。腹減ってるなら、メシだけ食って帰ろう。」
と言って、さっきのレストランへ向かった。細い割には結構食べた。食べたらスッキリしたのか元気になったように感じた。
俺「じゃあ、元気になったね。これ俺の携帯番号のメモだから、なんかあったら電話してね。」
大学生「ごちそうさまでした。なんかスッキリして元気になりました。今日はありがとうございました。ここから歩いて帰ります。」
と言って、別れた。
俺は、車のエンジンをかけて、家路に付いた。もう3時か・・・家に着いたら4時だよ。明日は、サッカーの練習つらいな。
5分くらい運転していると、携帯電話が鳴った。
「もしもし、ごめんなさい。家には着いたのですが、カギを落としたみたいで、車にありませんか?」
大学生からの電話だった。
俺(おいおい、頼む。帰らしてくれ)
と思いながら、車と止めて鍵を探してみた。シートの下、カップホルダーの中、いろいろ探しても見つからない。
俺「ないみたいだよ。」
大学生「そうですか↓。明日、大家さんに合鍵もらいます。じゃあ、おやすみなさい。」
俺「明日って、今夜どうするの?」
大学生「マン喫でも行きます。」
俺「しょうがない、迎えに行くか?」
大学生「そうですか?うれしいです。」
俺「お前、ちょっとは遠慮ってのがあるだろう!!」
しょうがなく、車をUターンさせて彼を迎えに行った。
たわいもなく、ダラダラ書いてしまいました。エッチなしでしたが、迎えに行ったあとの続きが必要でしたら、応援願います。(って、図々しいよね。)
この結末って、過激ではないかもしれません。スイマセン。
恋の始まりなのかもしれません。キモくれスイマセン。