誰もが知っている
青山浩介先輩を
誰も知らない
全裸の青山浩介先輩にさせている僕…
優越感でいっぱいだ
筋肉質で長身の体は
とても男らしいのに
18才には見えないほど
幼い顔は赤く染まり
固く目を瞑り
下をうつむいている
後輩の目の前で
自分だけ全裸になることがどれだけ恥ずかしいことか…
「ははは(笑)服も着ないなんてまるで動物ですね!!犬ですね!!先輩、四つん這いになって下さい」
一瞬ためらった後
「…くそっ」
とひとことつぶやき
野球部のエースは全裸のまま四つん這いになった
僕は用意していた
リードと大型犬用の首輪を取り出し先輩の首にはめた
「…っな!!やめろ!!」
「犬は言葉を話さないんですよ!?」
先輩が脱いだ練習着のズボンから紺のベルトをスルリと抜き
それをムチのようにしならせ床を叩いた
バチンっ!!
「犬が喋れるのはワンだけですよ」
「俺は犬じゃ…」
…バチンッ!!
四つん這いになった先輩の背中で僕のムチが踊った
「ギャアアアーー!!」
汚い床の上で転がりまわる先輩
「あはははは(笑)犬なのに喋るからですよ」
「…くそっ!!いい加減に…」
バチンッ!!
「ギャアアアーー!!」
ムチがある今
先輩は力でも僕に叶わない
…完全勝利だ
「…もうやめてくれ」
バチンッ!!バチンッ!!
「ギャアアアアアア」
ムチで叩かれながら
「…わかった!!わかったから!!…わん…わんわん!!…わんわんわんわんわん…」
僕はムチを操る手を止め四つん這いになっている先輩の頭をなでた
「いい犬ですね」
「………」
喋るとムチで叩かれる恐怖から先輩は口を開かない
「僕が誉めてるんですから返事をして下さい」
先輩は小刻みに震えながら顔を上げ
「…ゎん…」
と鳴いた
「かわいい犬ですね。散歩に連れて行ってあげますよ」
そう言って先輩の首につながったリードを引っ張った