二日目の朝
朝ごはん食べていてもあのときの菊池君の裸が頭から離れない
「どうしたの?なんか考えごと?」
菊池君は僕を心配してくれた
「いや何でも」
「相談あるなら何でも俺に言えよ!ルームメイトなんだから」
「うん・・・」
男子四人でご飯食べた後、授業に行った
初めての授業はまずテストでクラス分けをした
僕と菊池君は最下位のクラスに入ることになった
ダメじゃん・・・
そして夜は早速 歓迎会第二段があった。
あっちの人の飲む量は半端じゃない!!
僕はついていけなかった
菊池君はどんどん罰ゲームで飲みまくりグテングテンになっていた
すげぇ・・・
ベロンベロンで二次会までついてきた
そこでも飲んで何度もトイレに立っていた
結局、僕が連れて帰ることになった。
現地の日本人の留学生の人にタクシーで下宿所までつれていってもらった
菊池君は結構重くて一苦労だった
なんとか部屋につき菊池君をベッドに寝かした
「ふぅ・・・」
超疲れた
僕は水をグビっと飲み干した
菊池君は気持ちよさそうに寝ている
なんでこんなに飲むかな?
菊池君を見つめていた
やっぱ菊池君ってカッコイイわけではないけど何かいい顔してる
僕は腕を触ってみた
結構筋肉あるんだなぁ・・・
触っても起きないのをいいことに頭をなでてみた
それでも足りない僕は
顔を近づけてみた
起きるかな?
少し唇をくっつけた
ヤバ!
キスしちまった!
送ってあげたお礼ぐらいもらってもいいよね?
僕はドキドキしながら寝た
そして三日目の朝
頭痛で悩まされる菊池君をよそに授業へ向かった
「頭いてえ」
授業中もずっとそればっかでぜんぜん集中してないし・・・
「昨日はぜんぜん覚えてないんだけど。聡いつ帰ったん?」
「いや!菊池君をつれて帰ったの俺なんですけど!」
「そうだったん?ありがとな」
菊池君は僕の頭をなでた
また僕は菊池君を意識してる
昨日のキスとか、酔ってたか知らないけどなんであんなことしてしまったんだろう
結構柔らかい唇だったのを覚えてる
お酒って怖いな・・・
その日は韓国の遊園地に行った
日本人留学生と韓国のお世話をしてくれる人たちと30人ぐらいかな?
あっちの遊園地はヤバイぐらい怖かった
そこまでやるかってぐらいにグルグル回されて、安全?についてはあまり無頓着なん感じがした。
遊園地であんな怖い目にあったのは初めてだった
グルグル回転するマシーンがあってシートベルトなしで、ただ後ろに捕まるだけだった。
それでグルグル高速に回転させられて思わず手が離れた
ヤバイ!!
投げ出さる!!
思わず僕は菊池君に抱きついてしまった
そしてなんとか回転が終わり安心した
「聡・・・お前いつまで抱きついてんの?」
「ご・ごめん!!マジ怖かった」
「ヤバイよな。これ!!超危険だし」
ヤバイ!!普通に抱きついてたし!!
それからいろいろと回って飲みやる人は公園へ行って、帰りたい人はそのまま現地解散となった
僕らは帰ることにした
帰り方は現地の人に教えてもらった
初めて二人で夜の道を歩いた
なんかちょっと意識しだしてから僕はドキドキしていた
「もう韓国きて三日たつよな」
菊池君から話をふってきた
「早いよね。もう三日か・・・」
「聡と友達になれて俺良かったわ。すげぇ楽しい」
「え・・・」
僕はマジ照れしてしまい言葉にならなかった
「日本に帰りたくねぇな〜」
「俺も・・・」
すげぇその言葉が嬉しくて涙が出そうになった
僕はこの日のことをずっと忘れない