部屋に入ると、奥に大きなベット その手前に小さなテーブルと二人掛けのソファーと、どこのラブホも同じだなぁなんて考えながら、武雄をとりあえずは そのソファーに座らせてから、自分も武雄の横に座りタバコに火をつけた
武雄はずっと下を向いたまま 黙ってる
本当に このまま手を出して良いのか?もし何かあれば、今の仕事も辞めなきゃならなくなるんだろうか
いろんな事が頭の中に浮かんで・・・・・
男が好きな自分が、武雄と二人きりでホテルに居る
それだけでも理性を無くしかけてるのに、前に目をやるとすぐ横には武雄が下を向いて座っている光景が、壁一面に鏡になっている
中に写っている
タバコを消して、そっと武雄の肩に手を廻してみた
なんの抵抗もせずに、武雄がもたれ掛かってきた
そのまま少しの間抱きしめていた
武雄もそれに応えるように抱きしめてくる
もういろんな考えも、完全になくなり しばらくは抱き合ったままでいた
抱き合いながら少しづつ顔を動かし、そっとキスしてみた
ぎゅっと武雄が抱きしめてくる
舌をゆっくりと動かし、武雄の口に入れてみた歯に当たってる
口を離し『武雄キスは初めて?』って聞いてみた
大きく首を縦にふって
『うん』ていつもと違う小さな声が返ってきた
『口を少し開き舌を絡ませるんだよ』そう言って
またキスをしてみた