放課後、グランドに出ると早速仮入部らしき新一年生が数名集まっていた。軽く挨拶をし俺らも中に混
ぜてもらった。仮入部は15人。
その後先輩たちが来て、全員集まってから挨拶をし練習が始まった。
初日はほぼ何もせず練習の流れを見ていた。
練習中や練習後、先輩たちはすごく優しくて楽しくて良い人たちばかりだった。
しかもサッカー部ってだけあって髪を少し茶髪にしてたり制服を着崩していたりと遊んでいそうでカッ
コイイ先輩たちばかりでした。
仮入部して1週間も経つと先輩たちみんなと仲良くなり、練習もだんだん参加させてもらえる様になり練
習後にカラオケやご飯に行ったりするようになりました。仲が良くてもやはり運動部なのでちゃんと先
輩後輩の上下関係はしっかりしてますがね。
だが、やはり強豪のサッカー部だけあり日々の練習はかなりきつく本入部の頃には15人いた新入生も俺
と泰を含め6人になっていました。
本入部の書類を正式に提出し、ついに俺たちはサッカ部の仲間入りを果たしました。
とは言っても仮入部の後半にはすでに入部の意志の固まった者しか残っていなかったし、先輩たちも本
当に良い人たちだったので本入部したからと言って何が変わるわけでもありませんでした。
それからの高校生活は部活中心で、授業より部活に本気を出し練習後に先輩や友達と飯食って家に帰っ
て風呂入ったら速攻寝るような生活だった。
5月の終わりに毎年恒例の練習試合があり、隣の県へ遠征します。
一年生にとっては初めての遠征で、土日で試合をやるので初めての合宿(?)でもありました。
土曜の早朝駅に集合しバスで4時間の移動。一日目の試合を終え(1年は応援だけど)宿泊施設の民宿のよ
うな所に到着。
最初は入部するか迷っていた泰も、今はクラスも部活も同じなので親友の様な存在になっていた。