金曜日のデートから僕らはすれ違いでほとんどメールか電話だけだった
マネージャーの純ちゃんは忙しくて一週間は会えないのは当たり前だった
僕はそれでも我慢した
純ちゃんに会いたくて会いたくて堪らない
約二週間ぶりに純ちゃんが店に来た
店に入ってきてからニコニコ笑ってる純ちゃん
他の店員からはニコニコ入ってくるから皆怪しげに見てる
でもそんなのお構いなしに純ちゃんはニコニコ僕を見つめる
僕が寂しがっているのがわかっているのか知らないけど
「お疲れさまです」
僕は純ちゃんを見れて安心した
そして珍しくシフトインした純ちゃん
純ちゃんは超早く、中華鍋を回すことが出来る。それが超カッコイイ
さすがマネージャーだけあって超早い
僕はそんな純ちゃんから目が離せない
ときどき目があう
「上田君(僕の苗字)、ボーっとしないでください」
はっ・・・
注意されたし(笑)
暇になったときは僕に教えるふりをしてボディタッチしてきた
純ちゃんのそばにいるだけでこんなにも嬉しい気持ちになる
そして九時になり純ちゃんは帰った
結局純ちゃんとはほとんど会話も出来なかったけど・・
そして閉店が終わり店から出ると純ちゃんの車が止ってた
あれ?
帰ったんじゃ?
僕が車を覗くと純ちゃんは寝ていた
あれ・・・
純ちゃんもしかして僕を待っててくれたんじゃ・・・
僕がジーっと寝顔を見ていると純ちゃんは起きた
「お疲れ」
「お疲れさまです」
「何敬語使ってるん?笑 もうマネージャーとパートの関係じゃねぇだろ」
「なんか癖でね」
車に乗り飲みに行くことになった
また夜の街に繰り出した
薄暗いバーに行った
行き着けの店らしくマスターとは仲良く話してる
「ケンジ、今日が何の日か覚えてる?」
「え?誕生日だっけ?」
「バカ。今日は一ヶ月記念だって」
「えぇ〜そんなこと覚えてないよ。」
純ちゃんは女の子みたいなことを言うことに驚いた。それにしても一ヶ月も経ったとは・・・
お酒を飲んで上機嫌になった僕たちは、カラオケに行き3時間ぐらい歌った
酔い覚ましで誰もいない公園へ行った
ベンチに座り沈黙
「星がきれいだな」
純ちゃんは空を見上げる・・・
そして僕の顔を見た
「‥キスしよっか」
「うん」
誰もいない公園でキスするのは凄くエッチな体験だった
でも
別れは刻々と近づいてきた