「今日も泊まっていけよ」
その日は夜になるまで長かった〜!w
オレの友達を帰して、
地元の常連さんたちをベロベロにさせて帰宅させて、
ようやくシンジさんと2人きりになれたのが11時すぎ。
あんだけイラついて待ったのに、でも2人きりになると、逆に会話は弾まなかった。
さっきのこと、もしかしたら怒ってんのかな?
オレの友達のヘタレ具合だとか、常連さんの酒癖の悪さとか、
しょーもない話題で時間だけが過ぎてく…。
冷たくなってチーズが固まったピザをもそもそ食ってる時、
急にシンジさんが切り出した。
「気付いてたのか?あの夜」
「当然!」
正直、されてる最中は全く記憶に無い。w
でもここはシッタカ決め込むしかないだろ。
「最初はビビったけど、マジ嬉しかったっす」
そう言って、またオレはシンジさんの唇を吸いにいった。
やっぱ男の唇って柔らかい。
オレはそう思った。
タバコ臭くて、ヒゲも邪魔だけど、それでも柔らかい。
吸いつきを止められなかった。
「ユウト…」
ひととおり吸い尽くした後、シンジさんが話し出した。
「オマエが高校生の頃から、オレは…」
それより先に、オレが
「オレ、シンジさんみたいになりたいっす」
また唇を吸ってやった。
遠くからの波の音と、
事務室の切れかかった蛍光灯のジリジリする音と。
そこでオレらは、延々とキスをしてた。
もちろんチンコはビンビン。
いい加減、ボクサーのシミがヤバいはずだ。
「来いよ」
急にシンジさんは、オレの手を引っ張って、
店の試着室へと入った。