「シンジさん!」
顔がこっち向きざまに、オレからキスしてた。
軽いフレンチだった。
新たな発見。男の唇ってこんなに柔らけーのかよ!ヒゲ邪魔だけど。w
そして確信した。あの夜と同じタバコの香りがする。
いったん唇を離す。
シンジさんは超テンパってた。
何か言いかけたところに、
「この前のお返しだよ!」
そう言ってオレはシンジさんの肩に左腕を回して、深めのキスをはじめた。
5センチくらい身長低いから、
オレがアゴをちょっとあげて柔らかい唇を吸っているところに、
シンジさんの舌がぬぅっと侵入してくる。
負けじとオレも入れ返す。w
カラダって正直だよな。
オレの右脇の下に、シンジさんの腕が回りこんできた。
条件反射で強く抱きしめあうオレら。
男の上半身ってボリュームありすぎ。
こんな胸板、今まで抱いたことねーし。
もう1つ、正直なのがチンコ。
オレの位置が下だから(←脚が短いんじゃなくて、身長差だってw)
だんだん頭を上げてくると、シンジさんの玉をグリグリ突っついてる。
シンジさんのは水平ぐらいまで起きてくると、オレのチン毛をこすってきた。
でもハッキリ言って、チンコまで見る余裕なかった。
その時は、なんか当たってんぞ?的な感想だけ。w
ベニヤ板で囲まれたチープなシャワールーム。
鍵なんてないし、隙間から外の明かりがチラチラ見える。
オレらのシャワーと隣の女子用と、2つが流れる音しかしない。
そこに、マッパでキスしてる男2人。
そっと、あまり音を立てないように、でも、衝動的に。
やべー。
男同士のキスって気持ちいい!
もっとしたくなった。
もっとシンジさんの柔らかい唇を吸いたくなった。
そこに。
「おーい、シンジくーん!お客さーん!!」
常連のAさんの声だ。
「はーい」
オレらのキスは、あっけなく終了した。
パッと離れて、バスタオルを腰に巻いたシンジさん。
でも、出て行く寸前にオレの耳元で、
「今日、泊まっていけよ」