オレには憧れの人がいた。
いつも通ってる海の近くにあるショップのオーナー、シンジさん。
大会に何度も入賞しただけあってサーフィンは上手いし、
大学生のオレらにマジで指導もしてくれる、兄貴みたいな人だ。
色黒で背が高くて、坂口憲二をちょっと甘くしたような顔。
本人はそれを気にして、わざとアゴヒゲ伸ばしたりしてるんだけどね。w
サーフィンしないくせに店に来る常連の女の子たちは、
完全にシンジさん狙いがバレバレ。
顔以上に、体がカッコよかった!
一緒に海入るたびに見てるんだけど、
肩幅が広くて、胸板もあって、ちょっと毛深い下半身。
酒もタバコもガンガンやるのに割れた腹筋が自慢らしい。アラサーのくせに!ww
そんなシンジさんが憧れから別の存在になったのが、この前の夜。
台風ウネリでジャンク波になる寸前、
上がる前のラスト1本で見事にコケた!
自分のフィンで右太ももをスパっと切られ、血がドクドク止まらない。
あわててシンジさんの車で近所の病院に行って応急処置してもらったんだけど、
その日は動かない方がいいからって
シンジさんの店に泊まることになった。
友達は明日バイトとかで引き上げて、店前で缶ビール飲んでた地元の人たちも帰ると、
店にはオレとシンジさんの2人きりになった。
今までにもここに泊まったことあるけど、友達やら誰かしらいて、
シンジさんと2人きりってのは初めてだ。
いつもは近くのアパートに帰るシンジさんも、
今夜はオレの看病(?)がてら泊まることに。
オレは傷口があるからペプシで、シンジさんは缶ビールを次々に空けながら、
波の話やトレーニングのこと、夜中までダベった。
寝たのは1時過ぎ。
オレは事務室のソファに、シンジさんは店前のデッキチェアを売り場に持ってきて寝る。
電気を消すと、遠くで波の音が聞こえる。
「しばらく海にも入れねーなー…」オレはそのまま眠りに落ちた。
「んっ!?」
なんか息苦しくて目が覚めた。
まだ夜中でまわりは真っ暗、相変わらず遠くから聞こえる波の音。
誰もいない部屋は寝る前と同じ景色のままだけど、
オレの体には異変が起きていた。
妙に息が上がって、ギンギンに勃起したチンコ。
そして口元からタバコのにおい…。
スミマセン、いったん切ります。