俺は男子校に入学した。
中学の頃からゲイに興味があったから。
入学式の時はカッコイイ人や性格良さそうな人に声をかけた。
1ヶ月もするとクラス全員と友達になった。
特にヒデアキと仲良くなっていた。
この頃から軽く片思い。
部活には入らなかった。
だが、人手の足りない部の補助をすることがたまにあった。
ヒデアキも帰宅部だった。
6月。
俺は美術部に行っていた。
この日は部長だけで片付けができなそうだったから。
だいたい片付けが終わり、部長のおごりでジュースを飲んでいた。
「ねぇ、モデルしない?」
「え?」
「4日間でイイから。放課後にさ。もちろんジュースおごるから」
部長は草食系で整った色白の顔をしている。
だから頬を赤くしてるのがわかった。
「わかりました」
「ありがとう」
まるでアメリカ人のように抱きつかれ背中を軽く叩かれた。
悪い気はしなかった。
次の日。
ヒデアキに今週は一緒に帰れないと伝え、美術室に向かった。
「待ってたよ」
「格好、制服でイイッすか?」
「何言ってんの?脱いでよ」
部長が笑った。
まぁ…美術なんだからヌードはイヤラシイものと思っちゃダメだ。
俺は意を決して服を脱いだ。
「へぇ。結構筋肉あるんだ。描きがいがある体だ」
「隠しちゃ…だめすか?」
「もちろん」
俺は恥ずかしいながらも前を隠してた手を横にやった。
続く