細かい台詞とかは若干フィクションなんで。
マンションに着いた俺らは、一日仕事で渇いた体を潤したい気持ちを抑え、キンキンに冷えたビールを飲むために、パックごと冷凍庫へ。
俺「フライパンどこ?油と」
カズ「ここにあるよ、なんか手伝う?」
俺「じゃあ、マグロをテキトーに切って」
狭いキッチンで、男二人。
カズ「なんかホモカップルっぽくね?!」
俺「同棲したての!」
なんてノンケを装ってノリよく答えてはみたものの、まあ俺はバイなんだけどね。
餃子もおいしそうに焼き上がり、マグロとキムチのマヨネーズ和えも完成、出来上がった料理をテーブルへ運ぶ。
カズ「グラス使う?」
俺「うん、お願い」
用意されたグラスに冷えたビールを注ぐと、ちょうどいい感じに泡がたつ。
「お疲れっス!!」
いつからか乾杯の時はこの言葉だ。
グラスに半分ぐらいのビールを飲み、カズが餃子を頬張る。
カズ「ヤバイ、まじうめぇこの餃子!」
俺「でしょ!前から食わしたかったんだよねぇ。で、こっちはどう?」
カズの初キムチ
カズ「・・・ヤベぇ、旨ぇ」
俺「よかったぁ!」
あっという間にお互い一缶目を空け、二缶目に手を伸ばす。
他愛の無い会話、アッキーナはマジでかわいいとか、黒木メイサもやばいとか、田舎へ帰った友人のこと、今までの空白を埋めるべく。
買ったビールがなくなりそうだ。
まだ飲む?とカズが俺に聞きながら、まだ冷えてないビールを冷凍庫へ入れる。
飲み始めてから3時間ほど、カズがおもむろに立ち上がり、
「シャワー浴びてきていい?」と
奥の部屋に行って今まで着ていた服を脱ぎ始めた。
俺が座っている場所からはビミョーに見える。
最近は何もしてないそうだが、引き締まった体が薄暗い奥の部屋に浮かび上がる。
俺「締まってるねえ」
思わず言ってしまった。
カズ「いやー、最近腹がねぇ」
とサーフポロの上から腹をさすっている。
カズ「ジャージ履くよね?」
といってカズがいつも履いてるのかどうかわからないが、プーマのハーパンを投げてよこした。
受け取った瞬間、フワっとカズの匂いがした気がした。
「じゃあシャワー浴びてくるわ、テキトーにテレビでも見てて!」
と言い、バスルームへ向かうカズ。
ちゃんとバスルームのドアが閉まるのを確認してから、おもむろにハーパンの匂いを嗅いでしまった。
何やってんだろ、と思いながらも下のほうが固くなってしまった。
せっかくジャージを貸してくれたのでジャージを履くが、なかなか収まりそうに無い。
テレビを見ながら必死に気分を紛らわした。
続きます。