もともと僕は安田君は怖い人だと思って敬遠していた
一年のときはガラの悪い人たちばっかりと付き合っていて,喫煙所なんかでよく見ていた。学校にもあまり来てないみたいだし僕とは対照的な人だった。。
二年になってゼミが始まり安田君と同じゼミになった
僕は絶対この人とは関われないと思っていたが,初めてのとき意外に気さくな人でぜんぜん悪い人じゃなかった
言葉遣いは悪いところもあるけど優しいし意外に外見とは違うところがある
そんなところに僕は惹かれた
あまり話してないけどケンジって呼んでくれる。でも僕は安田君と呼ぶ
本当は下の名前で呼びたいが・・・
「よっしゃあ。終わった」
安田君は終わった途端に誰かと電話しだした・・・
「ありがとな!帰る?」
「うん」
家どこ?
「こっからJRで二駅ぐらい後のレオパ」
「そうなんか。」
「俺も○○駅近くのマンション。結構近いね?今度遊びに行くわ」
マジっすかぁ!!
僕は安田君とこんな話が出きるのが夢みたいで嬉しい
しかも家が結構近いし
メンミク同士だし(笑)
そのことは黙っておいた
安田君はどうやらバイクらしい
「俺のバイクの後ろ乗る?」
「え?でもヘルメットないよ」
「大丈夫。じゃああの坂だけでも。今日のお礼だから」
「ううん?」
大型のバイクで,高そう
でもカッコイイ人が乗るとなんでこんなにカッコよく見えるのかな?
僕は慣れない2けつをしてみた
絶対警察に見つかったら,言われるだろうけど・・・
僕が後ろに乗りエンジンをかけずに歩道を下った
結構怖い
僕は怖さのあまり安田君の肩にぎゅっと掴まった
広くて大きな背中
いい匂い
「よし着いた」
「あごめん。ちょっと怖くてしがみついてしまった」
「可愛いやつめ(笑)どんだけ怖がるんや。じゃあな今日はサンキュー」
バイクにエンジンをかけ安田君は帰っていった
僕は夢を見ていたのだろうか
あの安田君と話せてしかも帰りは後ろに乗せてもらった
ヤバイ・・・・
いつもは誰を後ろに乗せてるのだろう
結局メンミクのことは話せずにいた
でも僕は安田君に夢中になってしまった
好きっていう気持ちが大きくなっていく