メンミクを見るのをとりあえずやめた
まだ心臓がバクバクしてる
知ってる人がゲイだったら・・・
自分がゲイなのになんでこんなにショックな気持ちになるのだろうか
しかも明日ゼミがあるのに・・・どんな顔をして会えばいいのか
安田君はどっちかというとB系の格好が多くて高岡蒼甫みたいな男っぽい感じで怖い雰囲気持ってるんだけど性格は明るくて誰とでも仲良くなるタイプ。ゼミの中でも中心的存在で結構発言力もある。
僕はゼミの中では目立たない存在
そんな彼がゲイって
僕は足跡を残してしまったから,自分のメンミクをわからないようにプロフを書き直した
そして次の日の朝
ばったり安田君に会う
「おっす」
みたいに手をふってくれた
僕も手をふりかえす
ヤバイこのドキドキ感
自分だけが安田君の秘密を知ってる・・
そんなことを考えるとドキドキしてくる
そしてとうとうゼミの日
変に意識して話せない
安田君はだいたい同じゼミの中でも,ギャルの子やヤンキー系の子と話をする。僕はほとんど安田君とは話さない。
遠くで安田君を見ていた
安田君が彼氏とエッチする妄想をしてしまった
安田君がフェラしたりしてるんだ・・・
僕の股間は大きくなった
憧れの人がゲイってだけで興奮する
ゼミは終わり何も会話しないまま終わったと思いきや
「なぁ,ケンジ,財政学の宿題やった?」
「うん。今日暇?ちょい教えてもらっていい?」
「ううん」
「じゃあ四終わったら図書館で待ってて」
まさかの誘いにびっくり
僕のドキドキ度を100とするなら99はいっていただろうぐらいに心臓がバクバク
僕が変に意識しすぎなのだろう
彼は僕がメンミクを見ているなんて思いもよらないだろう
そしてとうとう四限が終わり図書館へ行く
すると安田君が待っていた
ちょっと暑そう
「わりぃな!」
安田君が笑顔で言ってくれる
ヤバイ・・・カッコイイ
こんなふうに二人で話すのって一度もないから緊張
「ここのさ・・・公共支出は・・・聞いてる?」
「う!?ううん」
ボーとする
「暑っちぃな」
安田君は着ていたシャツを脱いだ
黒のタンクトップ
脱ぐときにボクサーが見えた
ヤバイ・・・
なんてカッコイイんだろ
日焼けした肌に太い腕
この腕に抱かれてみたい
僕は出来るだけ安田君の顔を見ないことにした