「ホントに僕にもできるんかな?」
夢精したことが脳裏を横切った。やれば出るんだろうけど、実際に茂が言うほどいいもんなんだろうか、そんな疑問はあった。
「たぶんな。ま、やってみろよ」
茂はそう言うとパジャマの下をパンツごと脱ぎ捨てて朝立ちを露出させると胡坐をかいた。ちんぽを握ると軽く扱いて見せて来る。今から思えばこのとき教わったのは皮オナニーで、高校に入学するまでは僕もこの皮オナニーを続けた。高校入学直後より亀頭を直に擦る方式に変えたけど、今でも茂は皮オナニーを続けているらしい。僕も流れに乗ってパジャマとパンツを下ろしてみた。まず勃起させるために軽く触ってみる。
「亮太は朝立ちしねーの?」
「するけど…朝立ちって小便したら収まらない?」
「収まるかな?…いつも立ったらしこっちゃうから」
茂がやるように扱いていたらちんぽが勃起してきた。でも昨日茂が見せた気持ち良さそうな顔ができるほど気持ち良いものじゃない。その内ちんぽが痛くなってきた。するとそれを見ていた茂が、
「亮太、こんな感じ」
と萎えかけた僕のちんぽをいきなり握って来た。思ったより強く握った割にやんわりと擦り上げてくる。正直に言って気持ち良かった。それを茂に言うと、
「俺は毎日やってて慣れてるからね」
らしい。暫くするとどんどん気持ち良くなって来て腰の辺りが痺れるような感覚に陥って来た。快感に酔い痴れていると更に気持ち良くなる。何か腰の辺りが浮くような快感、すると今度は何か出そうな感じになってきた。小便だ、と思い、
「茂、おしっこ出そう」
と言うと、
「たぶんそれ精子だわ。とりあえず出してみ」
と笑いながら言う。
「ヤバい、マジで…!」
そんなことを言ったとき、自分の剥けかけたちんぽの先から勢い良く精子が飛び出すのを確かにこの眼で見た。気持ち良かった。初めて味わう射精の快感、この世の中にまだ僕が知らないこんな気持ちが良い世界があるんだ、そう思って感動した。
「気持ち良かったでしょ?」
茂が笑いながら言う。
「うん」
ちょっと恥ずかしかったけど素直に頷くと、
「病み付きになるよ」
とまた笑った。
「俺も出すぞ」
そう言いながら茂は今度は僕の2倍くらいある巨根を扱き始める。暫くして茂がが気持ち良さそうに射精するのを昨夜とは違った感覚で見ていた。やっぱり普段から出し慣れているせいか、僕より茂の方が射精量が多く射精の勢いも凄い。それを言うと、
「そうかな?…そんなに変わらないと思うけど」
と首を傾げていた。