大変お待たせしました。
続きです。
こっから回を重ねる毎に急展開・・・!?お楽しみに^^
続き・・・
ユキ「ゆう君のせいなんだよ・・・!」
俺「・・・え・・・?」
耳を疑った。
俺の・・・せい・・・?
ユキ「霧斗がいっつもゆう君といるから・・・!」
賑やかな学食のテーブルの上で、静かに怒りをぶつけてくるユキちゃん。
俺が・・・きいちゃんといっつもいるせいで別れたってのかよ・・・!?
俺は返す言葉が見つからなかった。
同時に、何であの時霧斗が俺に話したくなかったかが理解できた。
あいつ、あんなに落ち込んでたのに、俺に気を遣って・・・。
ユキ「悪いけど・・・もう・・・会っても声かけないで・・・。ゴメンね・・・。」
そう言い残して、ユキちゃんは席を立った。
立ちすくんだまま俺は放心状態だった。
「ゆう君のせいなんだよ」
予想だにしない言葉が俺の脳みそを引っかき回す。
確かに暇さえあれば一緒にいたけど・・・それでも霧斗はあんなにユキちゃんを大切にしてたんだよ。
飲む度にチョクチョク惚気る霧斗に、俺はどんなに複雑な気持ちになろうが、笑顔で接してきたんだよ。
俺の頭の中は混乱しまくってた。
「俺のせいで・・・俺の・・・せいで・・・!」
***
食べかけのカレーが目の前にある。
一緒にいた友達は午後の講義に行っちゃった。
一人、また一人、食堂からいなくなって、席に座る学生もまばら。徐々に賑やかさが落ち着いてくる。
そんな空間で俺は一人、自分を責めた。
俺はきいちゃんが大好きだから・・・だから出来るだけ長い時間一緒にいたいって思う。
きいちゃんも、俺といる時はいっつも笑顔で明るくて。
俺とユキちゃんと3人で飲みに行ったりする機会も何度もあった。
「2人で行って来いよ〜^^;ジャマすんのわりいし。」って遠慮してばっかりの俺を、きいちゃんは優しくフォローしてくれたし、ユキちゃんだって「ダイジョブだよ〜^
^」って言ってくれてた。
でも・・・実際はユキちゃんはダイジョブじゃあ無かったんだ。
当り前の話だよね。彼氏との時間に俺がいたんじゃ・・・。俺がもっと遠慮しておけば、きいちゃんもユキちゃんにフラれる事は無かったんか?
今更そんな事考えたって意味無いのに、俺は自ら、勝手に呵責に苦しめられていたんだ。
霧斗が俺に教えてくれなかったのは、俺が絶対にこうなるって分かってたからなのに、わざわざ俺から聞きに行って、せっかくの霧斗の優しさも無下にして、俺は・・・。
カレーの表面が乾ききって、そろそろ食堂にも人がほとんどいなくなってきた頃、携帯が震える。
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来るときオレンジ2個くらい頼める?^^
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ああ・・・そういえば・・・放課後見舞いに行くって約束してたんだよな・・・。
でも・・・どんな顔して会えば良いんだ・・・。
どうしようか・・・今日はさすがに見舞いに行くのやめるか・・・。
でも、ドタキャンは性に合わないし・・・断る言い訳もない・・・。
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オレンジ以外に何か必要?^^/
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だから俺は、何事もなかったかの様にふるまう事にしたんだ。
風邪でいつもよりかは弱ってる親友をちょっとは元気づけてやんないと、見舞いにいく意味ないし。
カレーを片づけて、俺はオレンジを買いに行った。
続きます。
次回、急展開か?!