コメントありがとうございます。ホスト仲間と飲みに行ってきました。お金が店長もちなのをいいことに、ちょっと飲み過ぎたかも…笑 久々に頭クラクラする。誤字とか勘弁です!続き書きます。
「おい…何で荷造りしてんだ…」
「引っ越そうと…思って…」
「なんで!?」
「……………」
「店…辞めたりしないよな…?」
「……やめようと思ってます」
「何でだよ!?俺が男もいけるって知って気持ち悪くなった!?それだったら、俺、本当にお前のことタイプじゃないし、気にしなくていいから…」
「違います!」
「は!?だったら何で…」
「……中、とりあえず入りますか…」
確かに、玄関先で話す内容じゃない。俺は言葉に甘えて、部屋の中に入った。
床に座って沈黙。
(どうしよう…どうやったら、引き止められるんだろう…)
頭の中はそればっか。一生懸命言葉を探していたのに、先に口を開いたのはマサト。
「ヒカルさん」
「ん?」
「俺、ゲイなんです」
(…………ん????)
頭の中が真っ白。
「はい?」
「男にしか興味ないんです」
(……………………)
「はああぁぁぁ!!?」
思いっきり間抜けな声を出してしまった。
「すんごい間抜けな声ですね」
「う、うるさい!てか、なんだよ!!俺のこと引きまくってたじゃねーか!!」
「だから違うって言ったじゃないですか」
「だったらなんだよ!!」
「引いてたっつーより、むしろ逆です」
「逆?」
「好きなんです。ヒカルさんのこと」
(わ、わけがわからない…)
あまりにも訳のわからなさに頭痛がしてきた。
「てか、お前、理香ちゃんは…?」
「理香?何で理香が出てくるんですか?理香のこと気になってたのはあんたでしょう?」
(話が本当に訳わかんなくなってる)
「つーかですね、まだ言いますと、気になってたのは引っ越してきたその日ですね。一目ぼれです」
(俺より早いし…)
「ちなみに、俺の夢の中ではもうヒカルさん、すんごいことになってますよ。ヒカルさんより早く起きて夢精したパンツを洗うなんて結構いつものことで…」
「ちょ…」
「俺、結構性欲あるんですよ。オナるのなんて毎日だし…」
「……………あの…」
「あんたが隣でスヤスヤ寝てる時、欲望と必死に戦ってたわけですよ、てか、ぶっちゃけ、寝てる時にキスしたりしたことなんか数えられないくらいあります」
目の前に居る男は…誰なんだ…?そんな思いでいっぱいだった。俺のマサトへのイメージが音を立てて崩れてった。
「………ヒカルさんこそ、引いたんじゃないですか?」
「……………そんなこと」
確かに戸惑ってるのは認める。でも、引いては居なかった。むしろ、マサトが自分に対してそんな風に思ってくれてたのが、嬉しいと思ってる自分が居たり…。
「最初、ヒカルさんがホストやってるって聞いて、あーやっぱノンケなんだってガッカリしたんです。近所の人にヒカルさんの勤め先聞いて、俺も面接行って…。女の子と一緒にいるところ見れば諦められると思ったんです。実際ヒカルさんはNo.1とかで、俺なんか相手にしてもらえる立場じゃないってわかったのに…。風邪ひいてた時のヒカルさんは、全然完璧なんかじゃなくて…食事もカップ麺だし…死にそうなくらい凍えてんのに、ワガママだし…」
「……お前、本当、俺のこと好きなの?」
「タコのウインナーくらいで馬鹿みたいに喜ぶし、寝ボケて抱きついて来たりするし…でも俺が世話焼くと申し訳なさそうにするし…やることなすこと一々、可愛すぎるんですよ」
マサトの予想外の告白に、俺の顔はやばいくらい熱くなってた。マサトの目が見れなかった。
「だから、あんたがバイだって知った時、すげー舞い上がった。俺にも、もしかしたらチャンスあるんかなって…。でも、あんたはハッキリ俺のことタイプじゃないって言うし…理香に興味あんのかな、っと思いきやケンジさんとデキてるみたいな話聞かされるし…」
「あ………」
「それでも、今まで通り傍に居られればそれでいいと思いました。でも、ヒカルさんがバイだってわかった以上、あーこの人男に抱かれるんだ、とか考えだしたら、妄想止まんないんですよ。でも、その妄想でヒカルさんを抱いてる相手は俺じゃなくてケンジさんだったりして…モヤモヤ止まんないし…。そんな状況でテスト勉強はかどんないし、結果全然出来なくて再試験だったし…」
「…お、俺のせいだったんだ…」
「はい。たぶん、もう俺は普通の近所の人にも仕事場の後輩にも戻れません。近くに居たら確実にあんた襲います。でも、好きだから…傷つけたくない。無理やりとかしたくない。だから離れようと思いました。以上、引っ越そうと思った理由です」
(すんごい熱烈な告白を聞いた気がする)
顔の火照りが全然おさまらなかった。いつものさわやかな笑顔で俺の面倒を見てくれるマサトじゃない。ちゃんと、俺を求めてくれてる。それが嬉しかった。
マサトがため息を吐いて、立ち上がった。
「というわけなので、明日、引っ越します。荷物は後から送るんで…」
「ま、マサト!」
俺の呼びかけにマサトが振り返る。
「俺も、マサトが…好きなんだけど…」
「………はい?」
今度はマサトが間抜けな声を出した。
「ヒカルさん、今の俺の話聞いてました?俺全然紳士なんかじゃないんですよ?頭ん中ですんごいこと考えてる変態だし…」
「なんか、すんごいことの内容はわかんないけど…それでも…俺だってお前のこと前から好きだったし…。それに、俺はお前の笑った顔が好きだし、優しいお前も好きだけど、実際、俺をどうこうしたいって聞けて…なんか…嬉しかったし…」
マサトは滅茶苦茶目を見開いて俺を見てる。
「ヒカルさん…も俺のこと好きだったの?」
「…………」
「ほんと…に、俺でいいんですか?」
「う、うん」
言った瞬間、マサトがめっちゃ笑顔になった。久し振りに見るマサトの笑顔になんか嬉しくなった。
「やっべー…めっちゃ嬉しい……」
「大袈裟じゃね?」
「ヒカルさん…キスしてもいいですか?」
うなずくと、マサトがキスしてきた。
「ん…」
何回か口先だけのキスを繰り返した後、舌を入れてきた。瞬間、頭が引けてしまったけど、頭の後ろをマサトに抑えられてるせいで逃げらんない。
「んぁ…ぁ…」
キスに酔ったのか雰囲気に酔ったのか、頭がぼーっとした。口を離すとマサトが俺の前髪を触って来た。
「やっべ、ヒカルさん、すっげーえろい」
「あほか」
「してもいい?」
「え…?い、嫌だ!」
俺がそう言った瞬間、シュンとした顔を見せるマサト。お預けくらった犬みたいでなんか笑えた。
「こ、ここじゃ嫌だ」
何より風呂がないのが嫌だった。マサトとするんならちゃんと準備した上でしたかった。
「じゃあ、ホテル行きましょう。俺、もうやばいし…」
ホラ、と触らされたマサトの股間はもうギンギン。それから俺らはタクシーで近くのラブホに向かった。その間もマサトがずっと手を握ってきてて、タクシーの運転手さんにガン見されて、めちゃくちゃ恥ずかしかった。
続きます。やっとエロくなる…はず?笑 ここまで、ダラダラしておいて、そうでもなかったらマジすいません!