うわー。コメントありがとうございます。なんか感動しますね。文章書くのって難しいけど、営業メールもしない俺にとってはいい勉強かも…。読みにくい文ですが、お付き合いください。
あの後、家に帰り、マサトの作る夕飯を食べてから一緒に店に行った。
俺らはいつも店まで歩いて行く。店までは歩いて30分くらい。その道中、マサトが話しかけてきた。
「今日はびっくりしましたよ。ヒカルさんいきなり来るんですもん」
「悪い。メーワクだった?」
「んなわけないっしょ。ヒカルさん、ドラキュラ生活だから昼に動いてるの見れて貴重だったし、嬉しかったです」
「ドラキュラって…」
「………あ、そういえば……」
「何?」
「グループの一人の女の子がヒカルさんのアド教えて欲しいって…」
「………理香ちゃん?」
「いや、理香じゃないです」
(だよな…あの子、明らかにマサト好きって感じだったし)
「………え?ヒカルさん、もしかして理香のこと気に入ったんですか?」
「……………」
その問いには答えなかった。あんまりにもマサトが複雑な表情を見せたから……。
(ああ……そっか…。マサト、理香ちゃんのこと…)
なんかそれからは気まずくて沈黙のままお店に着いた。
店が始まる前、準備は終わりソファーに一人で座ってると俺より三つ上の24歳でNo.2のケンジさんが隣に座って来た。
「よっす、ヒカルちゃん!」
「ケンジさん…。何ですか?」
「お店開店前なのにNo.1が辛気臭い顔しちゃダメじゃんー!」
「してません…」
「何ならおっちゃんがまた慰めたげようか?」
そういって、ネクタイを解かれた。
この人とは1回ヤッたことがある。19歳の時、どうしようもなく心が病んでた時、誘われてすがりついてしまった。
俺がバイってことは店の奴は結構知ってる。隠すのもめんどかったし。俺の周りだけかもしれないけど、夜の商売っていう仕事柄かうちの店は結構男女こだわり無いやつが多く、誘われたりもする。
ケンジさんもそんな内の一人。前から何度か誘われてた。でも応じたのはその一回きり。
シャツのボタンも外しにかかってたケンジさんの手を払った。
「馬鹿なこと言わないで下さい。つーか言っときますけど、あの時、俺10代だし、ケンジさん犯罪者なんすからね。あんま言いふらさないでください」
「えー?俺犯罪者ー!?ひでーし!慰めてあげたじゃーん!でも、ヒカルちゃん、あの時と同じ顔してんべ?」
「あの時?」
「なーんか寂しくて堪らないって顔。最近マサトとつるんでる時は表情豊かになったなーと思って、安心してたんだけどー。喧嘩でもした?」
「っ………」
この人は、鋭すぎて嫌になる。俺はホストに1番必要なものは顔でもノリでもなく、洞察力だと思ってる。いらっしゃったお客様の表情からすばやく読み取って求められていることを察知する能力。 一応No.1の俺だけど洞察力でこの人に勝てる気はしない。
「何のことですか?あ、もう開店ですよ」
そう誤魔化すとケンジさんは、はいはい、と苦笑いで席を立った。ケンジさんに解かれたネクタイを締め直す。
(表情が豊かになった………?)
自分じゃ全く解らない変化を指摘されて戸惑った。けど、同時に開店の音楽が鳴り、仕事モードに切り替えた。
続きます。元から本読むのは好きだけど、書くのってまた違いますね。まだえろくなんないです。すんません。