電車だったけど俺は結局博紀君の車に乗ることにした
紫のダイハツのタントだった
香水の匂いがする
いつも博紀君から匂う香水だった
彼女がいつも乗ってるであろう助手席に乗った
いいのかな?俺が乗っても
その間 会話はない
無言のなか車は発進する
博紀君は赤信号と同時に音楽をかけた
・・・?
Every little thingの曲だった
俺も好きな「またあした」
「好きなんだ?ELT」
「なんか彼女が好きなんで俺も影響されて。。今田さん嫌ですか?」
「いや俺も彼女が好きでね」
「そうなんですか。やっぱ女ってこういう曲好きなんですかね?(笑)」
またあしたで終わる今日
ずっと一緒にいれたらいいね
そんな曲聴いてたら俺も博紀君とずっと一緒にいれたらいいななんて考えてしまった
あっという間にドライブは終了
俺の家の前につく
「ありがとね」
「いえ。じゃあまた!」
「うん」
そのまま車は走り去っていく
なんか博紀君の運転する姿カッコよかった
以外な一面を見れて俺はますます好きになってしまった
そして次の日・・・
昼休みの献血の部会に博紀君は来なかった・・・・
あれ?
やっぱ献血のメンバーとは合わなかったのかな?
その場のノリでやったのかな?
やっぱ献血には入りたくないか・・・
部員のみんなも博紀君を気に入ってたみたいだっただけに残念そうな表情
放課後の部会にも来ない
今日の帰りももしかして二人でドライブして帰れるかもっていう疚しい期待に胸を膨らませていたのに・・・
結局一人で帰ることにした
そのときサッカー部?かフットサルか何かが練習をしていた
そこに博紀君がいた
あ・・・
やっぱサッカー行ったのか
やっぱあの子には似合ってるしな
サッカーをしてる博紀君は輝いていた