近っ!
それにしてもイケメンやなー、それになんかいい匂いするし……
「俺の顔なんか付いてます?」
そういいながらポリポリ顔を掻いている。
「いや、お前きれいな顔してるなって思って。宗りんに似てるって言われん?」
「いやー、自分では意識したことないっすけど…それより先輩、修得単位について聞きたいことあるんですけど今からいいすか?」
「いや、今からバイトやからさ、すぐ終わるんならいいけど。」
「あー、だめっす。時間割りについても相談したいんで、どっかで時間作ってくれないすかね?」
「えーと……」
俺が迷っていると大胆にもゆうごは切り出してきた。
「先輩、今日夜泊まりに行ってもいいですか?隣同士だしすぐ帰れるんすけど、仲良くなりたいし(笑)」
願ってもない話だった。もちろん俺はいやと言うわけもなく。でも一応ごねてみた。「お前下のくせにいきなり部屋に泊めろだー?飯とか風呂とかどーすんだよ?」
「飯は俺が作ります。風呂は先輩のとこシャワー貸してください!かわいー後輩のためですよ、ね♪」
とニコッとされてしまった。
お前その笑顔犯罪だろー!と思いつつ、上辺は渋々了解したのだった。
「じゃあバイト終わるのは…えと、連絡してください!じゃ!」
と携帯を差し出す。
?となる俺。
「先輩ー、赤外線はー?」
そういうことか。
俺らは連絡先を交換した。
「おーい、ゆうごー練習いくぞー?」
と言う声がした。
「じゃ、俺部活行ってきます。晩飯は鍋にしますんで!そんじゃ、絶対連絡してくださいねー。」
と、部活に行ってしまった。
しばらくボーッとなってバイトに遅れそうになったのは、言うまでもないか。