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それでは続きっす↓
俺は体を反らせた格好のまま鋼のような胸に抱きしめられ、息が止まるかと思うほど長いキスをされた。
こんな熱烈なキスをされたのは初めてだった。
しかも、目の前には綺麗な顔があり、気持ち良くなってきて意識が飛びそうになった。
しかし―
そこで俺は部屋の窓のカーテンが全開なのに気付いた。
俺たちの部屋だけ角を境にして分かれており、窓から他の部員の部屋が見える。
かろうじてカーテンがしまっているものの、まだ電気がついていた。
もし何か感づかれて開けられてしまったら、一巻の終わりだ。
俺はなんとか理性を取り戻し、彼の背中に手を伸ばし、ギブのタップをした。
唇が離れる時、チュポンと音がしてしまいお互い照れ笑いした。
「先輩の唇やわらかいっすね。どうでした?」
俺は口を拭いながら精一杯、平然を装った。
「…激しすぎやろ!女の子はもっと繊細なんやから…。」
俺が話している最中、彼の目線は別の一点に注がれていた。
「センパイ…勃ってるじゃないすか(笑)。」
「え…!?」
まさかと思い、下をみると俺の股間が盛り上がっていた。
パンツと浴衣の薄着では今更、隠せるはずもなかった。
「こ、これは…っ」
彼は動揺する俺の顔をまじまじと見ながら言った。
「センパイ、俺のこと好きなんでしょ?」
彼は確かにイケメンだが、俺にとっては弟のような存在であり、恋愛対象にはならなかった。
しかも当時、俺には別に好きな男がいた。
「何でお前なんか…」
「知ってますよ。お風呂のとき俺のことエロい目で見てましたよね?」
弱みを完全に握られてしまっており、言い返しようがなかった。
「俺、一週間抜いてなくて欲求不満なんです。しゃぶってくださいよ!」
彼は、俺の手を取り自分の股間に持っていった。
俺はそれを振り払って言った。
「嫌だよ!男のなんか…」
「じゃあ、俺がしてあげますからしてください。」
と言いながら俺の股間をさすってきた。
俺は不覚にもビクッと反応してしまった。
「…ぅぁっ!」
「敏感すね(笑)」
そう言って俺のをさらに強く握ってきた。