初投稿です。
読みにくければご指摘ください。
僕と優史(まさし)が初めて会ったのは、高1の5月。最初の体育で1組の一番後ろに居た。僕は2組の真ん中より少し後ろ。
この日はバスケで、番号をかけていった結果、優史が同じチームだった。
何本かゲームをしているうちに、他のチームがゲームをしてたら優史に声をかけられた。
優『なぁ宮野。水のみに行かん?』
さわやか100%の笑顔で見られ、緊張で僕は、
健「冷水器の水とかちょっ苦手やし、やめとくわ。」
とか不思議な返答で返してしまった。
ゲームが始まると、優史は背が高いのを活かしシュートを入れまくる。チームの中でも、動けない方の俺にボールがまわると、意地で敵が取りに来る。
ラスト1分もない。互角のゲームにゴール下でボールを受けた…俺。敵ともつれ、ボールを優史にバウンドパス。と同時にコケさせられた俺。鼻血が出てる俺。
最初の体育で鼻血とかカッコ悪い……。
優史の受けたボールは、パスを回されながら再び優史に戻り、華麗に3Pシュート。ゲームセットに終わりのチャイム。
優史はすごくかっこよかった。
そして名の通り優しかった。
体育教員が授業終わりを告げると、優史は俺の方まで寄って来て、
優『一応保健室いくやろ?ついてったる。』
て言ってきた。
健「ちょっとの鼻血やから。ティッシュとんに行くだけやぞー?」優『ええねん。いこーぜー。』
って言って一緒に保健室まで行くことにした。
その間に、サッカー部に入ってることと、身長が177あることだけ聞いた。鼻血くんは喋んなって言われたけど、おんなじくらい優史もしゃべんなかった。
(まだこの時は、ゼッケンにかいてあった苗字の『丹羽』しか知らない。)
ちょっとした沈黙のなか、保健室にたどり着いた。