遅れてすみません。
続き書きます。
朝飯を食べた後。
どこか行く予定だったのに、最終的に部屋で話すことになった。
原因は金欠。
「なぁ・・・」
「ん?」
「卓哉って男が好きなの?」
「な、なに急に」
「いや。男が好きてヤッてるのか、それとも金のためにヤッてるのか気になってさ」
「ん・・・」
「答えられないならいいよ」
「・・・わかんない」
「なんで?」
「好きとか嫌いじゃない。ただ・・・必要とされたいだけ」
「ヤらなきゃ必要とされないの?」
「誰かに抱かれないと不安なんだよ」
何を俺は暴露してんだろ。
まぁいろいろ昨日も話したからいいけど。
「じゃあ・・・俺がずっと抱いていれば俺とずっと一緒にいてくれるのか?」
「え?」
意味のわからない発言。
「抱かなきゃ、お前は俺のことを必要としてくれない。なら、俺はお前のことを抱いてやればいいんだろ?」
「なんでそうなるんだよ」
「一緒にいたいから」
真顔で答えられると、どんな顔をしていいかわからない。
「だったら・・・抱かなくてもいいじゃん」
「俺がお前のことを必要だと示すには、お前を抱かなきゃなんだろ?」
「・・・ばか」
「なんだよ」
「お前なんかが俺を満足させられるかよ」
「試してみるか?」
「してみろよ」
なんだろ、この展開。
冗談だったのに。
昼間っから何でディープキスなんて・・・。
昼間っから盛るのは慣れてるけど・・・。
でも、こんな身近なやつと・・・。
「ん・・・ちゅ」
「ぁ・・・ぅッ」
息や声が漏れる。
俺は耐えられなくて唇を離した。
「な・・・なんで」
「あ?」
「なんで俺なんかと・・・キスなんか」
「嫌か?」
「そうじゃない・・・ただ・・・」
「うっせぇ黙れよ」
「なンッ」
言い返せなかった。
言い返す前に唇を塞がれた。
頭がボォッとしてくる。
俺・・・こいつに惚れてんだな。
初めて誰かを好きになった。
身体の関係じゃなくても必要としてくれた。
そんな大事な人。
「なんで泣いてんの?」
「だって・・・孝太が・・・」
「俺のせいかよ」
「孝太が・・・好きだから」
「・・・ばかやろ〜。照れるわ」
顔を赤くして笑う孝太。
そんな孝太が何よりも愛しかった。