春休み最終日−
嶺の補講も終わり、部活も休みだったから
俺は嶺とナル、品田、フミの3人でディズニーシーに行った
思えば部活帰りとか以外を除けば、毎日練習あるからこのメンバーで遊ぶのは初めてだ♪
楽しく、乗り物もいっぱい乗って、途中なに乗るかでモメたりもしたけど 笑
騒ぎながら、園内を回ってた
途中、謎に嶺に「ホントは絶叫苦手?」とか耳打ちで心配されたりしたけど…残念!!!絶叫大好きです☆笑
なんでも、俺が乗ってるとき元気ないように見えたとか…(´・ω・`)
っで俺はあの一件があってからも三原と仲良いから、メールをずっとやり取りしながら回ってた
三原話の流れで「あたし、シリキウトゥンドゥ??好きなんだよね」ってメールで言ってきた
ちょうど、そのとき俺がずっと携帯いじってんのみて
嶺「誰とメールしてんの?」
俺「ん?三原」
嶺「ふーん」
俺「浮気してないから大丈夫!」
って俺はまたいつもの調子で笑いながらふっかけた
嶺「別に心配してねぇから!!てか、浮気ってなんだし 笑」
って嶺も笑ってた
俺「三原がシリキウトゥンドゥ??好きなんだってー」
嶺「…買ってってやれよ」
嶺はなんだか、何考えてるか読み取れない表情で唐突にそう言ってきた
俺「は?!なんで??笑」
嶺「お前、三原好きだろ?」
嶺はよく読み取れない、調子でいってきた
俺「え…」
俺は困った。三原は確かに他の女子よりも仲良いし、友達として好きだ。
でも、嶺とあんなことあったし三原をそういう対象で見たことない。
それに、今は嶺が好きだから…俺は他の人なんてどうでもいい。
俺はそう考えてた。けど、当然そんなこと言えるわけなく。
しかも、よくわかんないけれど嶺は
「だろ?だろ?」
って決め付けるっていうか…ゴリ押ししてくる 汗
だから、もうめんどくなって
「そうかもー」
とか適当に答えた。
そうやって嶺が言えば言うほど、やっぱ嶺は俺を友達としか見てないって思い知らされてる気がして、もう嫌だった 笑
っで半ば強制的に三原へのプレゼントを買わされ
皆でアイスクリーム買って食べながら歩いてた
俺はオレンジで嶺は塩バニラ?みたいなのを買った
他のメンバーはみんな交換したりしてるけど、俺は特にその輪に参加しなかった
嶺が「アーン」とか冗談でやってきたけどシカト 笑
その時だった
俺がふと後ろふりむいたら同い年くらいの女子が二人…あれ?さっきもいたよな??
俺らが曲がれば、曲がる
まぁ、園内の乗り物目指してたら道が被るとかフツーにあると思うけど
俺はその時なんか直感的に
「…俺らの後ついてきてないか??」
って思った
いや、根拠も一応あったんだ。
この子たちをどこで見たか記憶たどったら、ついさっきの乗り物の列で隣あったときに
「あの子モデルみたいじゃない?」
って俺らの方見て話してる子たちだったから
自分なんか、人と話してる時も周りの知らない人の話とか聞いちゃう癖があって 汗
その時も俺だけ気付いてたみたいで
でも「いや、まず俺らじゃないだろーっ」て思って、周りをちょっと見たら…「モデルっぽい子いねぇじゃん」
っで俺らのメンバー見たら、
品田…ありえない
ナル…ありえない
フミ…ありえない
嶺…否定はできない…笑
「あ、じゃあ嶺なのかな?」
って一人で納得してた笑
から印象的だったんだ
っていうのがあったから
「やっぱ、嶺狙いなのか?いや、でもシーで逆ナンとかさすがにないよなぁ…」
って思った。けど、なぜか無償に嶺は俺のって見せつけたくて
後ろにまだ女の子がいるの確認して、メンバーから少し遅れて俺と歩いてる嶺に
俺「あーん」
嶺「お、はい」
っつって食べさしてもらったり、ちょっと嶺にちょっかいだしながら歩いた 笑
が、もちろん意味ない 笑
向こうからしたら
「仲良い友達なんだー」
止まりだろうし
作戦は見事に俺の自己満で終わったと思う 笑
結局、その子たちは次の次まで乗り物ついてきて俺は確信したから、他のメンバーに
「ちょっとついてきて」
って言って女の子たちをまこうとしたら、走って必死についてきた
さすがに他の奴らも気付いて
品田「おぅ!なんだあいつら 汗」
俺はいきさつを話した
品田「え、ちょっと待てよ!誰かの知り合いとかはないのかよ?」
みんな首をふる
品田「うわぁ…今村…うわぁ!!マジつまんね!!」
って品田がプリプリしてたのが面白かった 笑
結局、さすがに男子が本気だしたらついてこれなかったらしくて、女の子たちはうまくまけたけど…
品田にいじられてる
嶺のやつが照れてるような、嬉しくそうな顔してムカついた 笑
っで突然の雨ってサプライズのお陰で嶺と相合い傘できたり
ってホントに今でもいい想い出の一日になった!!
帰り道−
俺「なぁー、これホント三原に渡さなきゃダメ?汗」
俺は女子と仲良いしよく話すけど、女子とそういう恋愛な雰囲気で接するのは苦手だったから、三原に渡すとか好きでもないのに考えただけで緊張する…
嶺「ダメ!好きなんだろ?アタックしなきゃ」
俺は「違う」って言おうとした、けど嶺が俺の恋愛を真剣に応援しようとしてる…その気持ちが嬉しくてなかなか言えなかった
それに、俺の嶺への気持ちは叶わない…
なら、仲良いし脈があるかもしれない三原とあわよくば付き合えるのも悪くないかもしれない…
そんなちょっとズルイ計算もしてた
でも、ホントに三原を好きになっていたら…
こんなに近くても、俺の嶺への気持ちは叶わない
きっとそれは一生叶わない…
だったら、いっそのこと三原を好きになってしまえばどんなに楽なんだろう…
そうすれば、嶺にたいする気持ちも純粋な、ただの友達になれるのに…
そうすればあんなことになんなかったのに…
こんなに辛い思いすることなかったのに…
三原には申し訳ないけど、俺はずっとそんなことを考えてきた
三原を好きになれたらって…
自分勝手だよな、俺…