そして、バレンタインの日がやってきた。
男の子は女の子に何個チョコもらえるんだろ〜って楽しみな日w俺は先輩というものがありながらこれを何気に楽しみにしていた。
朝学校いったらロッカーとかに・・・・wなんて想像をして学校へと向かう。先輩と駅で待ち合わせして、学校へ向かう事になっていたので俺は朝駅で待っていた。
すると先輩が駅の改札を抜け俺の方へと向かってくる。まぁここまでがいつもの光景・・・・。
が!!!!!その日は違った。
女A「す、すいません!!あの高橋さんですよね??私試合みて、その高橋さんかっこいいな・・・って思って・・・!よかったら受け取ってください!!!!」と言って先輩のもとから走り去る他校の子・・・・。
それが行なわれたのは俺と目と鼻の先・・・・。
それを筆頭に2人くらいの女の子が同じように先輩にチョコを渡していた・・・・。
女B「彼女いるっていう噂は聞いてるんですけど諦め切れなくて!!!!この中にアドとか入ってるんでよかったらメールしてください!!!」といって走り去る女の子。
その女の子達にわざとらしい笑顔を向けて先輩は言う。
「本当にもらっていいの?俺甘いもん大好きなんだ!ありがとう。おいしく食べるねw」っていうこの悪魔・・・・。
明らかに俺に見せびらかしてるような感じがする。
なんか俺もすげぇ悔しくて、なんだこいつ!!!って軽く嫉妬してたw
そして学校につくと・・・・・・・・・・・・・・。
女C「高橋先輩これもらってください!!!!!」そういってずっとさっきからの定型文を使う先輩。学校くると先輩は学校キャラでいるんだけどこの日だけはチョコがもらえて嬉しいのか俺と一緒にいる時のようなキャラにその一瞬だけはなる・・・。もう二重人格だろって俺はもう・・・・w
結局学校で先輩はギリチョコもあわせて30?くらいもらってたらしい。もうカバンに入りきらないくらいのチョコの数。
なんだこいつ・・・・・・・。俺は本当にこの世からいなくなってしまいたいくらいだったw俺はというと10個くらい。
やっぱりこの人にはかなわないなって思った俺だった。
俺は別にバレンタインだからって何も買ってなかった。
だって女の子がたくさんいる売り場に俺がいたら変じゃん!っていうのが働いたからだ・・・。
帰り、俺は先輩と距離をとる。先輩はその日予備校だったから二子玉までしか一緒に帰れない。
一樹「樹、拗ねるなよ〜。ほらチョコやろうか?」と先輩は本当ご機嫌。
樹「別に拗ねてなんかいませんよ?ほら!俺だってチョコちょっとだけどもらったもん!!!!」と俺も反論する。
一樹「そうかそうか。それはよかったなーw」といって先輩は何かを取り出す準備みたいなのをしていた。
駅についた。
一樹「ちょっと待ってろ?」と先輩は言う、俺はなんだろう?と思って待ってた。
待つこと5分くらい。先輩はものすごい大きな花束をもってこっちへ来る。
一樹「樹、俺からのバレンタイン。チョコじゃさすがに普通すぎるかな?って思ってこれにしたんだ。あとこれな・・・。」
そう渡されたのはミサンガ・・・・。先輩の足についてるのと同じのだった。
樹「あ、ありがとう・・・。え、こんな大きな花束高かったでしょ?」と俺は本当に不安になった、だってもうプロポーズするんじゃないかってくらいの花束だったから・・・。
一樹「あぁ〜。そうでもなかったよ?お店の人まけてくれたし。。。あ!そろそろ行かなきゃ。ほら電車乗るぞ?」
そういうと先輩はそそくさと改札に入ってしまった。
先輩がくれた花束それは向日葵だった・・・・。時期はずれのひまわり・・・・。きっと見つけるのも大変だっただろう。
向日葵って夏に咲く花なのに冬の今でもしっかり太陽の方を向いている。なんてたくましいんだって思う。
電車に乗り、ひまわりが大きすぎてメッチャ目立ってた。それを先輩が見て笑うw
一樹「本当冬にひまわり探すの大変だったんだぞ?」と苦労を語る先輩。でもなんでひまわりなんだろ・・・・。
樹「なんでひまわりなんですか???」そう俺は言う。
一樹「ひまわりの花言葉に俺は惚れたんだよ。花言葉はな「「私の目はあなただけを見つめる」」っていう言葉なんだよ」
俺はなんかふと思った。そうか、俺はひまわりなんだ・・・。先輩が太陽で俺は太陽をずっと見つめる・・・・。
あなたが太陽なら俺はひまわりだ・・・って俺は思った。先輩は違う意味でこのひまわりをわたしたんだろう、だけど俺にはそう思えたんだ。
そう、俺は本当にあなたを見つめてるから。あなたが好きであなたと言う存在がなければひまわりは何処を向けばいいんだろう。何処を向いて歩いていけばいいんだろう。そう思えるほどだった。
樹「先輩・・・・。ありがとう。」俺はただそれしか言えずに先輩はずっと俺の方を見て太陽のような笑顔を向けてきてくれていたんだ。
手作りのミサンガやひまわりの花束・・・。俺にはもうチョコなんかよりももっとすばらしいバレンタインをもらった気がする。
樹「俺先輩に何もあげてないよ?」俺はそういう。
一樹「お前は俺に正月にネックやその前に指輪くれたろ?ほら見てネックと指輪一緒にしてかけてみたwww予備校にいる時もいつもお前と一緒って感じだろ?w」と先輩はさっきからずっと笑顔だった。その笑顔を見て俺は本当に安心したんだ、心のそこから。
いつの間にか電車は二子玉川につく。先輩とバイバイしなきゃいけないところ。先輩は急行でそのまま渋谷へ向かい予備校へといく。
俺は花束をもって電車を降りる。電車の中からは先輩が手振って笑いながらなげキッスwもう本当にバカだなって思う、周りの人はふざけてるんだろうな〜くらいの勢いで見てる感じだったw
「お待たせいたしました。1番線から急行〜行きが発車します♪〜〜〜」しばらくベルがなるとドアがしまって先輩との距離が遠くなっていく。
俺はその時になんか胸の中で何かがつかえたんだ。これから先起こる出来事を予測するみたいに・・・・。
とにもかくにも先輩からのバレンタインはとっても先輩に計画されたとおりのバレンタインとして終わる。
次の学年からはみんなそれぞれ文系・理系に別れてのクラス編成になるから、もうここでさようならなんて人もとっても多い・・・・。
女の子とかは本当に泣いてる子が多かった、本当にいいクラスだって思えるこの1−9が最後だって思うと俺も泣きそうになった。
サエ「みんな?この1−9は今日で終わりだけど、みんなは同じ学校にいるんだから。また集まろうよ?ね?私もいくし!もうメソメソしてお別れはダメw本当卒業式みたいじゃないのw」
とサエちゃんがみんなを慰める。
女D「だって・・・・。本当にこのクラス、ヒック、なんか色々あったけどまとまって本当に・・・バイバイしたくない・・・。」
そういうと俺はなんかその子につられてないてしまった。男で泣いてるのは俺だけ。本当に俺は涙もろいからみんなの前でしょっちゅう泣いてた。
俺はみんなに言う。
樹「みんな?本当に俺とか色々迷惑をかけたよね?でも本当にみんな良い奴ばっかりで俺は本当に幸せだった・・・。これから2年になって校舎とかバラバラになっちゃうけどまたみんなで集まってなんかしたりしようよ?このクラスでさ・・・。俺ずっとこのクラスのみんなと関わって生きたいって思うんだ。。。」
そういうと俺は声を出して泣いてしまった。本当にこのクラスが好きで好きで・・・。このクラスじゃなかったら俺はどうなってたんだろう・・・。本当にそう思うんだよ、みんな・・・。
そういうとカズが一言
カズ「おぃ!お前ら!本当に最後じゃねぇんだから!みんなのまた集まろうと思えば余裕じゃんか?だから平気!もう泣くな!」そうカズがいつものカズじゃないように言う。
カズの顔から一滴の涙が落ちる・・・・。やっぱりみんな悲しいんだ。俺はそう思った。
そういうと一人の男がこういう。
「写真・・・・とらね?みんなで・・・・。」そういうとみんなは「うんうん」とうなずく。
そこへ一樹先輩達がサエちゃんに英語の質問があったらしく現れた。
海「あ・・・・。俺達メッチャ邪魔みたいだぜ?」と海先輩がとってもびびってたw
それはそうだろう。クラスの奴がみんなしてグスングスンってやってるんだもんw
そういうと一樹先輩やその友達がうちのクラスを覗き「こりゃやべぇな・・・w」って失笑wそこへ・・・サエちゃんが一言。
サエ「あんた達私達の泣き顔みたんだから責任とって写真とって!!!!」って言った。今思えば意味わからないけど、本当先生も半泣きだったからな〜ww
そういうと先輩達は俺達が渡したカメラや携帯をもつ。もう本当になんか卒業式みたいになってた・・・。
サエ「みんな掛け声はいつもの奴ね〜?んじゃ高橋!あんたわかってるんだから言ってカシャだからね!はい!」と言って先輩に言う。
先輩がもってたのはサエちゃんのデジカメ。
先輩は結構むちゃぶりって感じだったけど快く引き受けてた。
一樹「んじゃいくぜ!?この先何があっても〜〜?」
9組「だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいすき!!!!」
カシャ!
みんなが本当に先輩に負けないくらい太陽になった瞬間だったと思う。この写真をもらってみんながみんな本当に楽しそうだねって今でも話すくらい本当いい表情してた。
写真が取り終わって、いざもう解散となる。
優「んじゃみんな!2年になってもガンバレよ!!!!!解散!!!!!!」そう優が言うとみんなが一斉にじゃね〜って言って帰っていった。
俺は優とみんなでその日はずっと遊んでた。先輩もその日はサエちゃんに英語教えてもらうっていってたからその日は一緒に帰らない事になってたし、俺は9組仲間と夜の終電近くまで遊んで家へ帰った。
こうして俺達1−9組は幕を閉じた。
春休み、俺達は本当に遊ぶ気満々だったのに何かと忙しく、しかも先輩も春期講習とかにいって勉強してたりしてようやく逢えたのが春休み終わる2日前。
先輩といつものように渋谷で待ち合わせしてると先輩が現れた。先輩は制服を着てた。
樹「あれ?制服?なんか学校に用事でもあったの?」俺はすごい疑問だった。
一樹「あぁ〜。ちょっとな?樹、こっち向いて?」そういうとカシャと音がなる。シャメの音。
樹「え!?いきなり何???wどうしたのw」俺はなんかビックリしてなんか笑ってたw
一樹「いや、なんとなくw」先輩はいつものように太陽スマイルだった。
この日は新宿にいった。新宿のウタヒロで俺達はカラオケに入る。
先輩はいつものようにEXILEとかキンキとかを歌っていた、俺もなんか色々歌いいつものように過ごす。
残り10分の電話がかかってくると先輩はこの歌を入れた。いつもはwe willなのにこの日は違う、、、、
SMAP オレンジ
一樹「今日は気分変えてこの歌にしようかな〜って思って。樹おいで?」といって一樹先輩の隣に座ると先輩に抱きしめられる。
歌がはじまって最後のサビ。俺はこの歌を忘れない・・・。先輩が無意識だろう。涙を流していたから。先輩はムリしてたんだね?あの時。俺はもうこの時気づいたんだ、何か先輩隠してるんだって。
でももうそれが遅い事はまだわからない。俺はこの時点で歌詞をしらなかった・・・・。歌詞を知ったのは始業式のあの日でした・・・。
歌が終わる。