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俺の支え4

真人 - 08/11/17(月) 19:25 -

続き書きます。

「で？」
「…」
「黙ってたんじゃ分かんないから」
テーブルを挟んで向かいに座っていた兄が隣に来た。
「ほら…話してみな」
頭を優しく撫でてくれた。
「……」
涙が溢れそうになるのを必死に堪えた。
口を開いたら、泣いてしまいそうだった。
「何溜め込んでんだよ」
優しい声音。
「兄貴…俺…」
涙が止まらなくなった。
「ﾊﾞｶ…んなに一人で抱えんなよ」
「兄貴…兄貴ぃ」
「よしよし」
まるで昔みたいだ。
兄はよく、泣いた俺を優しく慰めてくれた。

兄に全てを話した。
兄は黙って聞いてくれた。
「そか…で、何が嫌だったんだ？」
「殴られたり、いろいろされたのは自分の責任だって分かってる。嫌だったのは…自分」
「男に…その…ﾌｪﾗさせられた？抵抗できなかった？」
「違う。ﾌｪﾗしたとき、興奮しちゃったんだ。それがどうしようもなく嫌なんだ」
「ん～ちょっと来い」

兄の部屋に連れてこられた。
「んと…ほら」
「ん？」
足元に何か投げられた。
「見てみ」
表紙を見ただけで何となく分かった。
中身は男同士が絡み合うものだった。