俺がグダグダしてるせいかな、と無性に可哀想に思えて
「い、よ。好き、に…動いて。抜く時のがきもち…い…」
つい言っちゃった。
気持ち良いって言っても比べて痛くないってだけで。
『…ほんまに?』
見る見る内に笑顔になるヤスは、俺に上乗る様に顔を近づける。
その状態でキスをねだるヤスに舌を出して答える俺。
クチュクチュと交わる湿った音と、先程よりも間違いなく早くなった腰の動きに
本当におかしくなりそうだった。
「ふは、や、ば、苦…し…」
『はぁ、スゲ、きもち…』
再び半身を起こし、パシパシと腰を打ち付けるヤス。
正直、痛いのか気持ち良いのか分からなくなってきました(多分前者。笑)
「ん、んは、ふぐ、ぅ、ぅ…!」
その時、俺の上半身がフワリとベッドから浮く。
ヤスが左手を俺の背中の下に潜らせて促したのだ。
「は、んなッ!なにッ?」
自然と右腕がバランスを求めてヤスの首へ。
途端完璧に俺の体が宙を舞った。
『…ッちょっと…挑戦…!』
駅弁です(笑)
俺の脚の間に腕を滑り込ませ、両腰を支えた状態で中腰に立ち上がる。
当時俺は50キロ無い程ガリガリだったけど、流石に辛いだろうに。
「んぁ!痛ッ…!む、無…理すんなよお、ま」
ベッドが足場では重心が取れないのだろう。
直ぐにベッド横の壁に俺の背中を打ちつける。そのまま俺の体を弱々しく持ち上げては沈め、持ち上げては沈めを繰り返す。
「いっ痛!ぁ!ん、ん、んん!ヤ…ス」
『は、ご、め…我慢して…』
ガリガリと背中が擦れる痛みと、自分の体重により更に不可解な部分に侵入してくる異物に俺の頭は一杯一杯だった。
『キ…ツ…ゥ…ゥ…ゥ…』
「ぁっぁっ…痛…もっ、無、理…ィ…ィ」
断続的にお互いの口から漏れる苦痛の言葉。
ズルズルと徐々に重量に負け、脚を曲げるヤス。
壁際対面座位です(笑)
立ってる時よりも安定していて、何よりヤスの顔が気持ちよさそうで。
『ぁ、イ、イ…コレ…』
「ん、ぅん、ぅ、んん…」
『…ふ、く…!も、ヤバ…い、イって良い?』
俺を持ち上げながら余裕無しに、甘えた声で問い掛けるヤスに