気を取り直して、再び腰を恐る恐る進めるヤス。
俺も今度は極力静かに声を漏らす。
「…んん!そ…っから痛ェ…ぅぅ…」
『あー分かる分かる。ここからはヤバいっていうラインがあるよね』
こいつ、完璧に他人事です。
片肩に顔を埋めて唸ってる俺の頬を撫でて
『顔、見して』
「ゃ、痛……から」
『…これは?』
グリッ
「ぅぅ、痛ゥ…」
『んじゃコレ』
グリグリッ
「いだだだだだたッヤス…まっ…」
『…………ッ』
「ふ…ぁ……!?」
圧迫感が唐突に下半身から消える。
その反動で俺の体がビクリと跳ねる。
瞬間、何とも言えない激痛とケツに当たる何か
「……ッ…ぐひッ…!!」
余りの衝撃に、上半身を起こしヤスの肩に手を置く。
見えたのは、根元まで俺に隠れたヤスのヘソ。
『凄い声出たね(笑)入ったよ』
笑いながら俺の目下に口を付けるヤス。
硬直して動けない俺。
晴れて処女膜開通です(嬉しくない)
『あんま力んじゃ駄目だよ。あと注意しないと過呼吸になるから、気ィ付けて』
「……ッッ……」
この時どちらかと言えば、酸欠気味でした(笑)
ヤスに言われた通りゆっくり深呼吸すると、漸く声が出せる様になってきた。
「ば…ッお…前ふざけ…」
『ちゃんと喋りなよ(笑)』
微かに震える俺にヤスがもう一度口付けると、ゆっくりと腰を動かし始める。
「ぅッ…は…ちょ…」
『…ぅッ…気…持ち良いけど、すっげ動きづらいから力抜いて』
「ど、すんの」
『何か別の事考えてて。仕事の事とか』
「ぶっ!無理言うな(笑)」
俺が思わず笑い声を上げると、ヤスの腰が再び進む。
「…く…んん…!!」
力が抜ける。上半身を再びベッドに打ちつけると
照れくさそうに笑うヤスの顔が目に止まる。
「な、ん笑う?」
『や、すんげー余裕無さそうにしてる太一見んの楽しくて。痛い?』
ユルユルと腰を小さく動かすヤスに此方も釣られて笑って見せて
「…さっ…きよか、だいじょ…ぶ…です」
『敬語(笑)やべー可愛い』
俺の言葉を聞いて、ズルズルズルと後退する。
どう考えても、抜く時のが楽だ。
見るとやはりまだ探り探りなのか、ゆっくりと出し入れを繰り返すヤス。
萎えてきたのか、入れたまま時々扱いている。