男子寮で過ごした4年間。まだ三年しか過ぎていないのに、遠い昔のようだ。きっと社会に出て、環境も時間の流れも大きく変わってしまったからだろう。
男子寮での思い出をいくつか書こうと思う。
寮は全て個室で、五畳位の広さ。ベット、机、暖房が備え付け。それ程広くないが掃除も楽で、一人にはちょうどよかった。炊事洗濯、風呂は共用。自治寮だったので、廊下や風呂の掃除は自分達で。みんな、家族みたいだった。
寮には地方出身の体育会系が多く(自分もそうだったが)おおらかな奴が多かった。
今、一番よく思い出すのは、陽太のマラ枕(笑) 陽太は名前の通り明るく、暢気な奴だった。柔道部で引き締まった筋肉質。寮で一年の前期(年に一度部屋替えがある)に向かいの部屋になって以来すごく親しくしていた。
陽太はいつも風呂上がりはトランクスで過ごす。寮内どこでもトランクス一枚。(陽太だけではないが)
俺の部屋のベットで横になったり、胡座をかいたりしながらテレビをよく見ていた。胡座をかいている時、俺が
『陽太のフトモモ枕にしていーか?』となにげに聞くと『あぁ』と。
太い右フトモモに頭を乗せ、テレビを見たり会話をしたり。
頭のすぐ上には、薄い布一枚隔てて、陽太のモノがあったのだか、始めはあまり意識してなかった。いつも、そんなカッコで二人して部屋にいたのだが、ある日。