淳士「俺の顔に何かついてる?」とからかうと、
悠介「いや…女の子みたいやな〜って思ってさ;別に変な目で見てるんちゃうから」と顔を背けました。
そんな所も可愛い〜と思ってると花火もいよいよ終盤になりました。
夜空いっぱいに広がる花火に二人で見とれていました。上がっては消えてまた上がって…それが出会いみたいに思えて悲しくなったのか、気付けば涙が流れてました。
悠介「どうしたん?なんで泣いてるんよ?」と真剣な表情で見つめてきました。
淳士「いや…なんか悲しくなってさ;悠介とももう会えないんかな…とか思って…って気持ち悪いよな、俺。」と言うと、手をギュッと握られました。
悠介「俺さ、武人から淳士の事いろいろ聞いてた。だから…俺な、友達になりたい。支えてあげたいと思うねん。」
淳士「そんな告白みたいなこと言わんといてよ(笑)俺、大丈夫やからさ。友達になってくれるなら嬉しいよ。つか武人何を勝手に話しとんねん!」
悠介「武人は淳士のこと尊敬してるって言ってたで?じゃあ今から友達な!はい、指切り」
そう言って差し出された手は小さくて、でもとても大きく見えました。
淳士「ありがとう。じゃあ指切りげんまん〜」と言って指切りをしました。
しばらくすると武人が戻って来ました。俺はちょっと怒って、頭をグリグリとしてあげました(笑)
武人「痛いなあ…つか淳士と悠介いつの間にそんなに仲良くなったん?淳士と仲良くなれる奴なんかそんなにおらんで(笑)」
淳士「関係ないやろ〜。つかお前はいつも一言多いねん!」
悠介「まあまあ;二人とも落ち着いてよ;とりあえず駅に向かおうよ?」
俺と武人がもめて、悠介が宥めるって感じのまま近くの駅に歩いて向かいました。
武人「そういや淳士、実は悠介は前から淳士に会いたがってたんやで(笑)」
悠介「ちょ…余計なこと言わんでいいからさ!もう…。」
淳士「そうなんや〜?またなんでよ?俺なんかしょうもない奴やで。」
武人「たぶん俺が淳士のことを面白可笑しく言ってたからじゃない?」
淳士「はぁ?お前はホンマに…」
武人「冗談やって、冗談!なぁ?悠介、俺なんも悪いこと言ってないよな?」
悠介「いや…元ヤンとか言ってた気がするけど…」
淳士「おい!冗談にも程度ってのがあるやろが!」
武人「気にしたら負けやって;それにほら、悠介に引かれてるで(笑)」
まあそんな感じで駅に着いたので、その日は解散しました。