携帯はメールだった。
勇人
「あっ。大樹からだ。」
大樹とは皆川大樹。
俺と同じ高校に今日から通う中学からの仲良し君。
身長は178だった気が。
体重は67ぐらいだったような。
中学では身長を活かしバレー部だった。
顔は…森山未來系なのかな?爽やかで優しい奴。
何かと助けてくれる奴(笑)
大樹
「おはよ!今日からいよいよ高校生だな♪7:30頃迎えに行くぜ!」
と、書かれたメール内容だった。
返信をすませ、朝食を取り気付けば大樹が来る時間になっていた。
家族に"行ってきます"の挨拶をし玄関を出て外で待つ。
外は暖かい陽気で桜が辺り一面を覆っていた。
勇人
「いい天気だなぁ。気持ちが良いぜ。」
観賞に浸る俺に声をかけてきた。
?
「おーっす!朝から観賞に浸るなんてじじくせーなー。」
大樹だった。
大樹
「俺思うんだが、勇って若さが薄って言うのか今の十代って感じまるでないよな。」
と平然と言ってきた。
勇人
「うるせぇ、俺はゆっくりと時間を過ごすのが好きなの。お前みたいに女追いかけ回して忙しく人生送りたくないの。」
嫌みを返した。
大樹
「はは〜ん。さては女の子が捕まらなくてひがんでんだなぁ?大丈夫だ勇人!これから明るい高校LIFEが始まるんだぜ♪女の子なんて選びたい放題じゃないか♪」
憎たらしい程の笑顔でのうのう喋る大樹に呆れ返った。
勇人
「はいはい。大樹先生の素晴らしい演説聴けるなんて光栄でございます。さっ行くぞ」
とりあえず歩き出す俺達。
徒歩と電車を乗り継ぎ30分。
駅や車内には同じ高校の制服を着た奴らが居た。
今日は入学式。
門を抜ければ校内は人で溢れ返っていた。
勇人
「人がウジャウジャしてるぜ…」
大樹
「さすが県内一人気な学校だな。ここはライブ会場かぁ?」
かなりの人に唖然としていた。
勇人
「とりあえず、受付済ませて入学式会場に行こうぜ。」
俺達は受付を済ませ会場に着き入学式を終えた。
大樹
「はぁー長かったぜ、次はクラス発表だなぁ♪楽しみだぜ。」
勇人
「本当長かった…。ってかクラス発表が後の学校なんて珍しいよな。」
と、俺は想いつつも自分の在籍番号と名前を一組から順に探した。
勇人
「ないな…ってかクラスが多過ぎる…」
見付けたのは俺より先に見ていた大樹だった。