噂は徐々に広がった
でもそれをとりあげて馬鹿にしたりいじめられることはなかった
むしろ女子からじゅんくんっぽいなんて言われたり
よろこんでいいのか……(笑)
体育祭に向けて準備が始まった。
1年には2人3脚がある。
ペアはくじ引き。
男女ごちゃ混ぜで
たかは女子と
けんは男子と
としは男子と
俺は男子と。
「よろしく!!」
俺のところにきたのはペアの『よう』
俺
「おー、よろしく!!絶対勝とうな!!」
よう
「もちろん!!」
休み時間
4人組の話題はやっぱり2人3脚。
けん
「あぁ↓なんかやる気なくなった↓」
とし
「そりゃそうだよなーお前あの真面目君だし(笑)俺は男でも仲良いやつだし一応セーフ!!」
たか
「俺も女子だしセーフ(笑)」
けん
「お前ら代われよー(泣)」
とし
「そういえばじゅんはようとだったな!!あいつなかなか足速かったんじゃないかなぁ。背は低いけど」
俺
「あっそうなの?やばいなー。背低いのか」
けん
「そっちかよ(笑)」
次の日から練習は始まるとあって
昼休み教室に残る奴はほとんどいなかった
よう
「とりあえず右左どっちが良い?」
俺
「俺は……ってか背低いな(笑)」
よう
「そこ!?しょうがないっしょ!!伸びなかったんだから」
俺
「肩組めん(笑)」
よう
「そんなのどうにかなるからー!!もう俺右な」
俺
「よろしくな」
よう
「おう!!」
足は組まれ、俺は肩、ようは腰に手を回しとりあえず歩いてみる
俺
「簡単じゃーん!!」
よう
「こっちは大股で歩かないといけないから大変だし!!」
俺
「あんな、腰にある手震えてるべ?くすぐったいわ(笑)」
よう
「しょうがないっしょ!!じゅんと喋ったの少ししかないし緊張してるんだよ!!」
俺
「緊張って(笑)同い年だし」
よう
「俺あんまり友達いないんだもん。」
俺
「じゃあ俺ら友達な!!後でアドレス交換するよ」
よう
「おっ!!ありがとーそういえばうちどこらへん?」
俺
「○○の方だべ」
よう
「おー俺もそっち方面だ!!」
俺
「まじか?一緒に帰るか?」
よう
「おーいいなら
俺
「じゃあ帰りにアドレス教えよう!!」
ようと仲良くなったのはこの日が最初。