車校が終わってから待ち合わせてタイチさん家に向かった。チャリで15ふんくらい。
家に案内されると2LDKのそこそこきれいなマンション。アジア風な小物が多くてスパイシーなフレグランスの香りがした。
タイチさんは、不思議そうに、
〜もしかして淳平は男が好きなのか…?
〜男も、ですよ。バイってやつっすよ。
〜なるほどー!俺と同じだ!
〜まじっすか!?
〜ああ。大学のときに気付いた。って言っても最近は忙しいから男女問わず出会いはないなあ。
〜じゃあたまってるんじゃないっすか?
〜ぶっちゃけな。二週間くらい(笑)。だから昼間やばかったよ!横でおまえのからだとかチラっと見えたりしたからさ!
〜なーんだー(笑)。エロいなあ!
〜うっせー。淳平モテそうだし!
〜タイチさんこそ!
〜昔はな!
〜今もだよ…。
俺はそう言ってスッと抱きついた。ソファに座るタイチさんのひざにまたがり、抱きついたらタイチさんも背中に手を回してくれた。
タイチさん背が高いからこれでもちょい俺が見上げる感じ。
タイチさんは目は二重でまゆ毛は濃いけど細く整えてて、あごのラウンド髭がのどぼとけあたりまできれいに生えてる。
俺はしばらく抱き締められていた。