ある日、僕の寝ている部屋で懲りずに体型を確認しあってたとき、
ふざけて僕があいつのパンツに手を突っ込んだ。
そして、ボタンをはずして、短パンとパンツを下ろした。
半勃ちしていた。
そしたら彼も僕のパンツをゆっくり下ろしてきた。そして、強く抱きしめてきた。
僕は、大きさ比べようよ、と言ってみた。
そこで2人立ち上がって、根元からくっつけて比べてみた。
そこに奥さんが近づいてくる音がしたから、慌ててパンツをはいた。
奥さんは「ねえ、パパ、ここにいるの?」と、ノックもせずにドアを開けてきた。
彼はさっと服の乱れを直したが、僕はまだ寝巻きの紐を縛ってなかった。
もしかしたら、怪しまれたかもしれない。
滞在中、近くに住む奥さんの親が体調を崩して入院することになった。
体調を崩すことはよくあるらしいが、入院すればひと安心らしい。
奥さんはとりあえず夜は病室で付きっきりになることになり、
僕と彼と子供だけで夜を過ごす日々が続いた。
彼は、なぜか入院自体をさして気にしている風でもなかった。
たぶん、この状況に慣れているようだった。
彼は、僕をベランダに誘った。
止めたはずのタバコを吸っていた。
僕も止めたはずのタバコを1つもらう。
星を見つめながら、これからの人生のこと、仕事のこと、すごく有意義に話し続けた。
ヤツが将来の夢とか仕事のことを、
他の友人の前で素直に話しているのを見たことがない。
こいつが親友でいることが間違ってないというのを実感できる瞬間だ。
そのまま歯を磨いて、「明日も仕事だしそろそろ寝ようか」なんて廊下で別れかけたとき、
僕は彼がそれを本心で言っていないような気がした。
もしかしたら、本当は飲み足りなくて僕の酔い加減を聞いているのかもしれない。
とにかく、そこには何か距離を測っている彼がいた。
僕は、彼を呼び止めた。
両腕で力強く抱きしめた。
そして、彼の手を僕の下半身に誘った。