た:ど、どうしたんすか!?俺、なんか悪いことしました?!
こ:(シクシク)いや…ほんとタクミはいいやつだと思って、つい…。
た:俺はいいやつですよ〜だから泣くのやめて?いつものこういちさんに戻って!
俺はこういちさんの目尻を指で拭いた。
こ:付き合ってた彼女なんてさ、しゃぶってさえくれなかったんだ。汚いからとか。まして精子なんてモンダイ外だったろうな。なのに野郎のおまえにかけちゃって、しかもおまえ許してくれて…。
た:だーかーらー、もう!汚くないって!健全な男の子だもん、夢精のひとつや二つしますって!俺が気にしてないんだから、それでいいの!
俺はこういちさんを励ました。
こ:ありがとな…おまえのイケメン台無しにしちまったな!
た:イケメンはこういちさんですよ!まじハッキリした顔立ちうらやましいし!
こ:え?俺は逆におまえみたいな醤油顔があこがれる。俺は顔が濃いから…。
た:お互い無いものねだりなんですね!まあ、俺はこういちさんはカッコ良すぎだと思いますけど!
こ:俺はおまえの方がかっこいいな!
二人でなぜか誉めあいになった(笑)
俺はタオルで顔を拭いた。やっと両目が開く。
こういちさんはそれから朝飯を作ったりジュース買いに行ってくれたり至れり尽くせりしてくれた!
相当申し訳なさそうに見えた。
そろそろ昼なんでメアドとケイバン交換して、自宅まで送ってもらった。