ぼくは某私大付属高校3年。結構モテる方だけど(永井大をちょい幼くした感じらしい)、七割がた男派のバイです(笑)
この前TOEICという英語試験を受けたときのはなし。
就活でアピールできるから大学生がたくさん受けてる。俺はそのまま大学だから、腕試しに受けることにした。
会場はかなり広くて、暑い日だった。
俺が席で勉強してると、バタンと近くのドアが勢いよく開いて、汗だくのお兄さんが入ってきた。
かなり急いで来た感じだった。
そしてすげーもろタイプだった。背は180くらいで、タンクトップにハーパン。腕がかなり筋肉質で濃いめのわき毛がめちゃはみ出てる。俺はすねフェチなんだけど、見事な筋肉すねで、直毛の濃いすね毛がまじサイコーだった。
顔は男子バレーの山本にそっくりだった。
その人はがさつに近くにいた俺んとこに来て、いきなり、
「この部屋って第七試験室だよね?!」
って聞いてきた。そうですよ、っていうとめっちゃ笑顔でサンキューってウインクして言われた。
犯罪だよ…あの笑顔でウインクとか…。
その人はそそくさと教室の前の黒板のとこに行き、どうやら座席表を確認してるみたいだ。俺は、イケメンのフレンドリーさにポカンとしていた。
そしたら、その人がまた俺の方に走ってきて、俺の真ん前の席に座った!!
「ここだったみたい!さっきはサンキューな!」
って話しかけられた。俺は笑顔で会釈した。
「なんかキメエやつばっかだけど、おまえみたいなやつも受けるんだな!なんか安心したわ!おまえどこ大?俺は法政大でいま3年!」
とか言ってきた。初対面の他人になんてフレンドリーなんだろう。でも爽やかだから印象はすごい良い。
俺は
「俺、まだ高校生っす。」
って言ったら、
「まじで?!タメぐらいに見えたわ!見た目とか気使ってるし、二十歳くらいでもおかしくないよ?」
って言われて嬉しかった。
試験も近くなり、その人は前を向いて座り、あちーとか良いながらバサバサとうちわみたいなやつであおぎ出した。
その瞬間、風が来てむせかえるようなオトコのニオイがしてきた。いわゆる青年の体臭みたいなやつで、いやな意味じゃない。
むしろいいにおい!言葉じゃうまく説明できないけど、スポーツした男子から立ち込める特有の体臭。むしろ香り。
特にこの人は強い体臭で、俺の鼻はこの人の体から立ち込めるオトコ臭で充満した。