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続き
長い長い時間のように感じた。
キスはほんの一瞬チュッって触れるくらい。でもすごく長く感じた…。
「雄介、かわいいな」
「うるせぇー」
そう言って涙を拭った。
「つかお前汗臭いぞ」
「えっ!?」
俺は今日の試合から風呂に入ってなければ着替えてもいない。
「でも俺は好きだな」
そう言って裕也は俺の脇や首に鼻を近づけて臭いを嗅いでくる。
「やめろよっ!!」
「いーやーだよーん」
今度は俺をくすぐり始めた。俺は脇をくすぐられるのが一番弱い。いつも裕也に泣かせられてた。笑
「た、たのむから、や、やめれくらはいーっ」
俺は笑い泣きながら言った。
「昔から雄介の弱点だもんな」
と、相変わらずの意地悪い笑みを浮かべながら俺をくすぐる。
深夜の公園に笑い声が響き渡っていた。
「だ、だからやめろってーの」
【ドサッ】
俺は思いきり裕也を押し、その衝動でベンチから転げ落ちてしまった。そして裕也が俺に覆い被さる状態に…
ち、近い………
裕也と目が合う
時間が止まったようだった…
ゆっくりと裕也がキスをする。さっきのとは違う、本当に長くて大人なキス…
「っん゛…」
自然と吐息が漏れる
しばらく俺らはキスをしてベンチに座りなおした。
俺は忘れていた。今が幸せで嬉しくて…
でも大事な事を忘れていた……