みなさんコメントありがとうございます。
チェリー10の暖かいシャワーってなんでしょうかね。ぽーっとして間違いに気付きませんでした。
温かいシャワーが正しいです。すみません。
誤字脱字ご了承下さい。
また遅くなってしまいました。
続きです。
マサキの部屋は廊下の突き当たりにありました。
6畳の和室で、部屋の中には勉強机とMDコンポしかなくてシンプルというか、殺風景というか、物が無くてスッキリしています。
部屋の隅にサッカーボールが一つ転がっていて、壁にはマサキの好きな外国のサッカー選手のポスターが貼ってあり、うちの学校のユニフォームがハンガーにぶら下げてあります。
それから、勉強机の脇の壁にコルクボードがあって、たくさんの写真が、人だけ切り抜いたりして綺麗に貼って飾ってあります。
僕のも何枚かありました。
マサキは決まってカメラ目線で、たいていダブルピースでしたが、僕は見事にどこか別の場所を向いていました。僕はカメラ目線がどうも苦手なんです。
写真は中学になってからのものばかりで、ほとんど知っているものでしたが、他にすることもないのでよくよく見ていると、僕の視線の先には必ずマサキの写真があって、僕がマサキを見つめているみたいな構図になっているのに気付きました。
たまたまだとは思いながらも、僕は写真を並べ替えておきました。
ブラインドの下がった窓の外では相変わらず雨が強く降っていました。
マサキは案外綺麗好きで、勉強机の上にも何もなく(勉強している気配もありませんでしたけど)、コンポの下の棚にはMDとCDがしっかりと整理されていました。
脇毛の一件もそうですが、マサキは見た目にこだわるところがあるんです。見える所はキチッとしたいタイプみたいです。
写真を並べ終わったらすることもなくなり、僕はサッカーボールを抱えて畳に寝転がりました。
畳の柔らかい感じがとても心地よく、目を閉じました。
しばらくして音楽が聞こえると思い目を開けると、マサキが部屋にいました。
僕はうとうと眠ってしまったみたいです。
マサキは薄い灰色のトランクス一枚の格好で、タオルを首から掛けて立ったまま水を飲んでいました。
「あ、ごめん。寝ちゃってた?」
「おう。おはよー」
マサキは僕の頭のすぐ横に立って笑顔で見下ろしています。
見上げるとちょうどトランクスの隙間から中が覗けそうな感じで、僕はどうしてもさっきの光景を思い出してしまい、ドキドキして身体を起こしました。
「どんくらい寝てた?」
「ん? ちょっとじゃないかな? 俺、今来たところだから。水飲む?」
「ああ、ありがと」
マサキは飲んでいたペットボトルを僕にくれました。
間接キスってバカげた考えが一瞬頭に浮かびますが、それをすぐに無視して僕はごくごくと飲んでマサキに返します。
部屋にはスピッツの曲が小さめに掛かっていました。
マサキは部屋をうろうろ歩き回りながらタオルで髪をごしごし拭いています。
見ないようにしようと思っても、どうしてもマサキの身体を目で追ってしまいます。
綺麗に割れた腹筋が、頭を拭くのにあわせて動きます。
つるつるの脇の下も他に比べると少し白くてなまめかしく、トランクスから伸びる足はサッカーをやっているわりにはまだ細くて、ふくらはぎがぷっくりふくらんでいるのがなんだか可愛らしく見えました。
そして歩く度に僅かに揺れるトランクスの膨らみに、気がつけば目が吸い寄せられてしまいます。
今日の僕はやっぱりどこか変なんだと思いました。
胸のドキドキが止まりません。それに加えて、おへその下あたりがキューンと締め付けられるような変な感じがします。
僕は畳にあぐらをかいてボールをその上に抱えると、音楽に集中しようと試みました。